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観劇日記と役者ごと・お手伝いごとまとめ

2022/8/5-7 こらーめす『空間偽装実験case.3 イベントスペース→地下アイドルライブ タイトル『Live alive』』

こんにちはです。黒田七瀬です。

はてさて!

こらーめす第1回公演『空間偽装実験case.3 イベントスペース→地下アイドルライブ タイトル『Live alive』』を観劇してきたのでブログを書いておかねばの回がやって参りました。


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ヒュー!!

ぶっちゃけ8月は楽しみが連チャンで鬼胃もたれな感じなんですけど、楽しみなものは楽しみなので、るんるんで観劇してきました(2回観ました)。

では いつもの 感じで メモです 

  • お芝居を観るとわりとね、泣くまではなくとも泣きそうになることが多いんですけどね、私がうるっときてしまったのはいちばんさいしょの、さいしょの、スワさんことすわすわさん(わざと書いている)のアナウンスのシーンでした。笑顔が笑顔じゃなく見えて、でもそこにあるのは笑顔であって、ヒョェ切ないってなったのです。「このお話は、フィクションです。」という言葉がこんなにも重たく聞こえるなんて!でもその言葉があったからこそ、これは物語であってリアルではないっていう体で程よく没入できたのかも。この「程よく」ってのが案外難しいもので、突き放すでも引き摺り込むでもなく、誰かを傷つけるでも慰めるでも、ライトではないけどディープすぎない、でも一歩踏み込むとそこは深淵だったし傷だらけでしたみたいな、ちょうど良い塩梅と申しますか。ご自身で書かれた作品だからこその表現はきっとあったと思うのですが、そこに嫌味はなく、ハッピーな自己顕示があるでもなく、とにかくそこに在るものを素直に受け取れる、だけどこれは全部フィクションである。という、ある意味でそれ以上は踏み込ませないという意図を感じました。ここまで読んでいただいて気づくかもですが、私の感想文はとても殴り書きです。でも表現って、言葉って、それでいいと思います。
  • ショウさんもとい須藤さんのお芝居がずば抜けて好きでした。前提として今回のお話はあくまでもスワさんの妄想であり頭の中にある物語なので、あの場にいた人たちもスワさんのイメージであって現実の出来事ではない可能性があると思うんですけど(と言うか私はそう解釈したんですけど)、みんなお芝居をしているんだけど、ショウと須藤翔さんの隔たりだったり境目みたいなのが果てしなく0に近かったように見えて、もしかすると人によっては良い意味だと思えないかもしれないんですが、そこにいたのはショウであって須藤翔さんでもある、と感じました。私にとってはとても素敵で難しくて一歩で沼なことなので、自分の在り方をたくさん考えさせられました。感想というか自白というか。
  • ふーみんさんこと小田久史さん、キレッキレのキラキラで「ほぅ……」と惚けてしまいました。踊っている姿もお芝居している姿も何度か拝見していますが、いつだって主人公に向けた「かっこいい!」を持っているところが素敵だし羨ましいです。なのにひとりだけドラキャチ解散のきっかけになる出来事がシャレにならない感じで面白かったです。そのギャップをちゃんと面白いものに料理できるのが超カッケー!というのを今回も思いました。
  • のんちゃん、舞台の上では不幸であって欲しい。目に光がない。こわい。かわいいし楽しいし好きだけど、板の上では不幸であってほしい。
  • 最近お世話になっているすわすわさん、もとい諏訪康之さんの脚本とお芝居を両方観ることができたのもうれしかったです。闇が深いわけではなく、かといって光に溢れているかというとそうではなく、わがままで自分勝手で排他的で臆病。底が見えないぐちゃぐちゃの紺色と白。伝わります?でもそんなイメージ。一言で言えば「超面白かった!」と手放しで言えるようなお話。とても頭が潤う時間でした。
  • うちの久保山っていうかクレサカのリサちゃん、超可愛くないですか。最初出てきたときは「なんかやべぇの出てきましたけど」って印象だったんですけど、売れるためのなりふり構わなさやまっすぐさは一周回ってピュアなのでは?性格が悪いと言うよりは素直で自由奔放な子。まさしくサーカスですわね。実際、分刻みのスケジュールなんでぇ〜と手首を見つつ腕時計付けてないし、縛られるではなくやりたいことをやるっていう子なんじゃなかろうか。純粋に存在が可愛い。頭撫でくりまわしたい。「ほら、また変わる」の表情が変わるとことか好きでした。私は久保山理沙という女の子が好きなので、なんかねえ、もっと世界に愛されてくれって思います。これくらい規模が大きいほうがりさちゃんっぽいしリサっぽい。ポップでキャッチーな存在であれ。
  • 作品はもちろんのこと 公演としての在り方に めっちゃ 愛を感じました セリフになくとも わざわざ掲げずとも 伝わるものは伝わるし結局は全部愛情なんだよなと やっぱり 思います ああいうおとなに私はなりたい
  • 当日パンフレットのすわすわさん(脚本演出の諏訪康之さん)の「僕は演劇が嫌いで、でも好きなんだと思います」という言葉が好きです。
  • 加えてあらすじの中にある「私だけが世界の終わりを繰り返すのなら 私が世界を救えってことでしょうか?」の言葉がとても気が狂ってて好きです。
  • いわゆる「このご時世」真っ盛りですが、2回が2回ともたくさん笑ってしまいました。良い空間でした。純粋な笑いというのは愉快で好きです。
  • 結局言いたいことはですね、めっちゃ面白かったなあってことですね!!!!

とても ながい いつもそう

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良いお芝居を観ると自分もお芝居をしたくなるし書きたくなるし、それだけ心が動き出してしまうんだから不思議。観たお芝居が全てそうかと言うと答えはノーなので、こうやっていろんなことに思いを馳せてしまうものに出会えるかどうかもご縁だし運ですね。ありがたいことだわね。本当にお疲れ様でした。ありがとうございました!

 

黒田七瀬