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観劇日記と役者ごと・お手伝いごとまとめ

私の私による黒田七瀬のためのお誕生日企画『さよならはいらない』

こんにちはです。黒田七瀬です。

黒田七瀬の誕生日を自分で祝う企画『さよならはいらない』を、誕生日前日である1月28日よりYouTubeにて公開中です。ご覧いただきました皆様、感想やメッセージをお寄せいただきました皆様、ありがとうございます!

まずお知らせですが、本作品については3月31日24時をもって公開を終了させていただくこととなりました!ひょっとすると今後再公開する機会があるかもしれませんが、、もしよろしければ耳を傾けていただけると幸いです。どうぞよろしくお願いします。

さて

今回のエントリーでは、当企画にご協力頂きました皆様への思いの丈と、改めて内容の振り返りとをまとめて書いていこうと思います。とても長くなってしまったので、珍しくちゃんと見出しと目次をつけてみました(わかる人にはわかる話ですが、ちゃんとh2とh3の使い分けもしました!)。よろしくお願いします。

お力を貸してくださった皆様について

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まずはご協力頂いた皆様について、エンディングロールの記載順に綴っていこうと思います。私の感想やら思いやら感謝やら、です。いつものごとく殴り書きに近いですが、よろしくお願いします。とても長いです。

 

わたし:島袋美由利ちゃん

今回の作品をやるにあたって、『わたし』という役をやってもらうならみゆりちゃんしかいないんだよな…と思っていて、恐る恐る企画について連絡してみたところ、快く受けてくれたみゆりちゃん。ふだんのお話のトーンやブチ上げた時の語彙力のはじけっぷりが好きです。見てて面白い子。何度か同じ場を共有することはありつつも、今回ようやく一緒にお芝居することができました。

収録に先立って、みゆりちゃんと私と演出の児玉さんの3人で読み合わせをしたんですが、本当にたくさん考えて来てくれて。私が書き終えた段階では気づけなかったものごとを見つけて言ってくれた部分も多くあって、そのおかげでより良い作品に近づけることができました。

みゆりちゃん、本当にお芝居が良いのです。ずっと聞いていたくなる。澄んだまっすぐな声なんだけど、そこに詰まっている感情や色がとても細かい。何より、とても真摯にまっすぐ、作品に向き合ってくれるのが嬉しかったです。こんなお話を書いたんだ〜と言われて目を通すだけならまだしも、お話の主軸を担うキャラクターとしてお芝居をして、お話のなかで絡む相手が作者であり企画者っていうの、なかなかにプレッシャーやら気遣いやらいろいろあったんじゃないかな…と思います。物語を展開していく「わたし」というキャラクターで作品を引っ張ってくれました。

みゆりちゃんのあのお芝居があったからこそ、作品のふわっとした起承転結が形作れました。とても惹き込まれる役者さんです。嬉しいのはもちろん、自分を顧みる良い機会になりました。本当にありがとう。これからもよろしくお願いします。

 

先生:松本さちさん

先生といえば?で思い浮かんだのがさちさん。お声がけさせていただいて即お返事をくださいました。ご出演されていたAgie circleの第1回公演で初めて出会ってから長らく見守ってくれている大好きな先輩です。

いちばん最初にこの作品を演じたときにいたキャラクターは『私/わたし/先生』の3人。なので、作品が生まれたときから形作ってくれていた、大切なキャラクターです。こちらがこうしてほしいと思い描いたものを、とくに何も言うことなく表現してくださるのはさすがだなあと思いました。

今回の『先生』という人間には女性的な部分を強く感じているのですが、何もお伝えせずとも包容力含め表現してくださって。ありがとうございますの気持ちでいっぱいです。さちさんの視野の広さや思慮深さをたくさん感じて、ますます尊敬の念を感じずにはいられません。

本編収録後に一緒にごはんに行ったんですけど、そのときもいろいろお話していて、気づいたら4時間半経っててびっくりでした!いつ完成するのかな〜と楽しみにしててくださったらしく、その声を受けて必死にイラストを描いていました。楽しみに待っていただけるというのは、どんなものであれ嬉しいものです。このブログで過去に投稿した観劇の記事についても嬉しい言葉をくださいまして、これからもブログとかインスタとか、文字を発信し続けたいなあと元気づけられました。

いつもいろいろな面で応援していただき、背中を押してもらっております。本当にありがとうございました!

 

父:一条和矢さん

作中で父親としてご出演いただいたのは、みんなのパパ(と私が勝手にお呼びしている)一条和矢さん。松本さちさん・河原木志穂さん・ひと美さん・夏樹リオさんが行っているライブ『ひと夏のMatsu-Ragi』を通してお会いする機会はあったものの、なかなかお芝居でご一緒することはなかった一条さん。昨年はじめて同じ作品でご一緒して、そのご縁に頼って今回の企画にもお力添えをお願いしました。快く了承いただけて有難くもあり、恐れ多くもあり。それよりも嬉しさでいっぱいでした。

昨年ご一緒したときに席が隣だったのでお話する機会が何度かありまして、若手の子たちをとてもよく見つつも作品を引っ張ってくださり、いつも温かく見守ってくださる方です。

あともうね、本当に、声量と響きが抜群にすごい!今回の収録時も、おひとりだけマイクとの距離感をとても遠めにとっていただいたのですが、マイク前で話している面々と変わらないのはさすがだなあと…!!(なんなら一条さんのほうが私よりも声が大きいのでは)

また何か面白い企画があったら呼んでね、という嬉しいお言葉もいただいたので、何か企てる折にもぜひ頼らせて頂ければと思います。今回に限った話ではないけれど、先輩方の懐の深さに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

 

母:ひと美さん

一条さんが父親ということは、やっぱり母親はひと美さんしかいないのでは…ということで(逆も然りですが)、お声がけをさせていただきました。

ひと美さんとは何度かお会いする機会はあったものの、一緒にお芝居をしたことはなくて。もちろん私はお客さんとしてひと美さんのお芝居を見たことはあるけれど、同じ作品で名を連ねたことはありませんでした。それもあって恐る恐るのお願いだったのですが、「七瀬ちゃんのためなら!」とすぐにお返事くださいました。

ひと美さんは、見ているだけで元気をもらえる方。収録についても「なんだか懐かしくて楽しかった〜♪」と言ってくださり、とてもありがたかったです。素敵なお姉さんです。

お芝居に関しても、この作品で欲しいと思っていた母親をしっかりと演じてくださり、人間性は当然ながらお芝居がとにかく素晴らしいのです。たったいくらかの言葉なのに、作中の母親の人間性が見えた気がして圧倒されました。呼吸ひとつ、言葉ひとつとっても命を感じて、これが声で届ける『声優』というものなんだと納得させられる。自分を顧みる、とても重い一撃を受けました。

ちなみに私の母の名前も字は違えど『ひとみ』なので、なんだか運命じみたものを感じています。これからもよろしくお願いします!

 

弟:中川亜紀子さん

弟くんを演じてくれたのは、夏中夜話などでお世話になっている中川亜紀子さん。弟というキャラクターは最後の最後に増えたんですけど、誰にお願いしようかなあとかなり悩みました。そんな折に『夏中夜話』の第5夜が決まり、その稽古時に「これだあーー!!!!!」とひと聞き惚れしてお願いしたという経緯があります(第5夜でのあっこさんは、少年の小坊主のキャラクターを演じていたのです)。

以前、私がリオさんや須藤さん、りさちゃん児玉さんとご一緒した『うつろう幻月』という作品があるのですが、実はあっこさんは観に来てくださっていたのだとあとから聞きまして。と言うことは、実質あっこさんも私のことを長らく見てくださっていたのでは…?と思えないことはないのではと思います。言葉や文字はその人が表れるものだから、そういう意味では、あっこさんとは私自身よりも作品が先に出会っていて、今回は私込みで作品に触れていただき、お力添えいただいて。ご縁だなとしみじみ感じています。

とてもあたたかい方です。強い方だなと思っています。おだやかだけど、すごくかっこいい先輩です。役としても黒田七瀬としても、たくさん助けてもらいました。人はいつも勝手に救われるものなのだ。

 

宇梶:宇民祐希ちゃん

私のことが大好きな人枠1、もといお友達の宇民祐希ちゃん。うたみんには、わたしちゃんの同級生役・宇梶さんをお願いしました。宇民という名字をもじって生まれたのが、宇梶というキャラクターです。収録のときの事前準備もお手伝いしてくれたり、私がいろいろ考え込んでるときにお話を聞いてくれたり、作品作りの見えない部分を助けてもらいました。ありがとう〜!

うたみんは可愛い子です。どう足掻いても美人さんだし気配りさんだし、頭が良くて機転も利くし、でも周りが思ってる以上にポンコツなところもあって、なんでもこなしてるように見えちゃうけど意外とそんなこともなくて、とにかく一生懸命応えようとする。そんな子です。そんなにしっかりしてないし意外と抜けてる。可愛い。

その両方の面合わせて、私にとってのうたみんは「うたみん」であって、やっぱり可愛い子です。いつもたくさんありがとう。ここまでいろいろ書いておいて、お芝居で直接絡んだことは無いに等しいので、一緒に何かできるように頑張ります。これからもよろしくね。

 

坪山:久保山理沙ちゃん

私のことが大好きな人枠2、もといお友達の久保山理沙ちゃん。じつは理沙ちゃんはこの企画の構想段階でちょこっと相談をさせてもらいました。せっかくだし宣伝のために配信とかしたほうがいいのかな、でも私配信よくわかんないんだよなあ、というふわっとした相談にも、いつも全力で考えてくれました(相談はしたけど結局配信はやらなかった)。

そんな感じで、いまいち地に足のつかない私の相談事や雑談を、時に真面目に時に楽しく聞いてくれるお友達です。今回は出演だけでなく、うたみんと一緒に収録前のセッティングのお手伝いもしてくれました。とてもとても助けられている。実は恥ずかしがり屋のぴゅあっ子りさちゃん、ふだんめちゃくちゃ私を甘やかしてきますが、たまに仕返しとばかりに猛攻撃するととても可愛い顔をします。逃がさんぞ。お前は永遠のちゃおっ子だ。

今回りさしに演じてもらった坪山さん、本人の名字をもじって付けています。大変性格悪く聞こえるんですけどたぶん悪意なさそう。自分の思ったことを言ってるだけであって、人を傷つけるつもりはなさそう。そんな悪意のない悪意をとてもまっすぐ演じてくれました。おもしろかった。ありがとう。

 

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役名のない役①:高橋研二さん

役名のない役としてお力添えいただいた研二さん。ツイッターでも呟いたんですが、研二さんはとにかく役の幅が広くて、そのひとつひとつの説得力がすごい方。

はじめて当日運営としてお手伝いしたときからのご縁なので、お世話になり始めてからそれなりに長い期間が経とうとしています。いつもにこにこしている。作品の中の有象無象のなかでは、おそらくいちばん台詞量が多いです。演出からの無茶振りもしっかりと対応してくださって、声優の声優としての在り方を示している、憧れの先輩です。本当にたくさん台詞を担当してくださってるので、ぜひ探してみてほしい。とてもすごいから。無心で耳を傾けてるとつい笑ってしまうような、とても楽しいことを話されております。

 

役名のない役②:須藤翔さん

須藤さんと同じ作品でご一緒したのは、今回で2回目。はじめて共演させていただいたとき、バッキバキに折れまくっていた私の作家的精神にひとつ力をくれたのは、須藤さんの言葉の力強さでした。そのときにいただいた言葉には未だに支えられているし、言葉を受け止めて届けることを仕事にしたいのであれば大事にしなきゃいけないと、あののきから常日頃自分に言い聞かせています。

とにかくカッケー先輩です。私が公演に出るときに足を運んでくれたこともあって、しっかり感想なども言ってくれて、今もなお見て頂けている。ということは、少なくとも歩みを止めずに今日まで生きられたということなんだろうか。そうだといいなと思いつつ、もっと頑張らねばと思わせる存在感と影響力を感じています。しっかり積み上げねばと気を引き締めさせるその存在感は、やっぱりカッケー先輩だ!!!の一言です。

 

役名のない役③:髙木裕平さん

あわよくば出ていただけないかな…と思っていたところ、快諾してくださった髙木さん。いろんなタイミングで同じ場にいることが多くて、昨年は公演にも足を運んでくれました。ありがたいことです。

私がはじめてお芝居のスタッフ業務をガッツリ入らせていただいた際、髙木さんもいらっしゃったんですが、右も左も分からないまま作業をしている私に話しかけてくださったことがありまして。不安や緊張との戦いのさなかで心救われたことをいまだに覚えています。見知らぬ新人にも気を配ってくださる先輩です。

髙木さんのお芝居を見るたびに『自分の魅力やお届けできる要素を存分に使った芝居』を目の当たりにして、自分自身を顧みる機会をいただいています。まだ掛け合いや同じ作品に携わったことはないので、いつかご一緒できるように頑張らねばと心を奮い立たせております。

今回はいろんなセリフを録らせて頂きました。個人的にとてもお気に入りのセリフなので、ぜひ耳を澄ませて聞いてみてくださいね。

ちなみに、約4年前にはじめて髙木さんにお芝居を見て頂いたときに言われた感想は「瞬きめちゃくちゃ早いね」でした。私の特技は高速瞬きです。

 

役名のない役④:諏訪康之さん

最近よくお話するすわすわさんにも、今回ご出演をお願いしました。すわすわさんの声と言葉の出し方が好きで、あまり周りにいない雰囲気を持つ役者さん。ふだんは舞台がメインで、今回が初の声の収録現場だったのだとか。ぜひ!とお願いしてお力添えいただいたのですが、冒頭をはじめとても素敵なアクセント(発音的な意味でなく)を添えてくれました!さすがのすわすわさん。それが欲しかったのです。

実は収録前に本編の台本を読んでくださったらしく、収録後にいろんな感想や質問をいただきました。ちゃんと読んでる人の質問と意見で「オワアワ……アワ……」と、嬉しいやら恥ずかしいやらでわたわたしました。面白い作品を書いて、さらに演じる方に言われると、なんだかちょっと違う緊張感がありますね。

私をいち役者として、作家として、おえかきやさんとして(?)ひとつひとつに向き合ってくれる、懐の深い先輩です。がんばらねばと思います。これからもお世話になります。

 

役名のにない役⑤:岡田望見ちゃん

私のことが大好きな人枠その3、もといお友達ののんちゃん。のんちゃんとはお芝居の場ではないところで出会っているので、今回同じ作品で名を連ねることができて嬉しいです!めちゃくちゃ忙しいなかでお力添えしてくれてありがとう〜!前にたくさんお話する機会があったんですが、お互いがお互いに対して思っていることがかなり似ていて、面白いご縁だな〜と思います。だけど私とのんちゃんが似た感じの位置付けで思われているのはとても納得がいっていません。のんちゃんの可愛さも愛嬌も責任感も愛され力も、私なんかじゃ到底同列には思えない!でもまあ、周りから似ているように見えるってことは、どうしたって似てる部分が多いってことだろうから、末永く仲良くできたらいいなと思います。

 

役名のない役⑥夏樹リオさん

リオさんにも役名のないキャラクターとしてお力添えいただきました。主宰されてる夏中夜話では脚本やお手伝いなど、ふだんからたくさんお世話になっております。

須藤さん・りさちゃん・うたみんとともにご出演いただいた『うつろう幻月』という作品ではじめてご一緒して以来、よき先輩としていつもにこやかに接してくれるリオさん。私の他愛無いおしゃべりにも付き合ってくださり、勝手に生き方の指標を学ばせていただいています。あととてもカレーがおいしいです。リオさんのてづくりカレーを食べたとき、あまりの美味しさと温かさに泣いてしまった話は永遠にします。

役者としても人間としても間違いなく先輩なんですが、いつも可愛くて素敵な近所のお姉さんのように、親しみを持って接してくださって感謝でいっぱいです。お忙しいなか、本当にありがとうございました!!!

 

役名のない役⑦:くじらさん

「あの、今度私30歳になるんですけど、ボイドラマを…自分で書いた作品でボイスドラマをやろうと思っていて。それで、その、もしよかったらなんですが、くじらさんにもご出演頂けないかなと思いまして…いかがでしょうか」「いいよ!いつ?」「エッいいんですか!!本当に!!」

そんなやりとりがあって即ご快諾いただいたのがくじらさんです。お力を借りたくてお声がけしたはずが、秒速でOKのお返事を頂けて逆にびっくりしました。お願いするための言葉もいろいろ考えていたけれど、お伝えする前にすぐに良い返事をくださいました。恐れ多いことです。ありがとうございます。

お会いするときによくお芝居や現場でのことについてお話くださるのですが、それを通しで感じるのは、とても温かい方だなあということです。お芝居が素晴らしいのも面白いのも大前提として、若手に対しての言葉がすごく真っ直ぐ。いち観客として舞台を拝見したときは必ず楽しい気持ちにしてくださるし、届けるものをかなりの質量で届けてくださるし、お話を聞くたびにいつも身が引き締まる思いです。頂いた言葉を大切にして生きていきます。

いち個人の小さな企画でありながら、お力添えをいただきまして本当にありがとうございました。これからも精進して参ります。

 

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演出:児玉進吾さん

お世話になっている、と言う言葉であらわせないほどお世話になっている児玉さん。今回の企画における演出に加え、製作関連の全般をお願いしました。シーンごとのBGMやSE、全体の見え方など、ひとつの作品として仕上げるうえでの演出を細かく付けてくれて。もともと作品にあった世界に奥行きが増したのは児玉さんのおかげです。

 こうして『さよならはいらない』という作品が再び発信されたのは、児玉さん自身が作品を好いてくれて、お芝居をしようとする後輩に目を向けて今日までビシバシ引き摺り回しつつ背中を叩いてくれたから。もはや人格を変えたレベル。

今回も私の思いつきが発動してのできごとでしたが、投げ出すでもなく止めるでもなく、やるならちゃんとやれの精神でともにバチバチしてくれました。いつも本当にありがとう。

 

音響:スタジオShogoさん

今回のサプライズその1・しょうごさん。収録日直前になって、しょうごさんが来てくださることを知って、「エ゛ッ!!!!!」と驚かされました。

自分が観に行った公演のいくつかで音響を担当されてる方が、自分の企画でも担当してくださる。ってかなり贅沢なことだと思うんですが、実際のところどうなんでしょうか。私は贅沢だと思っています。おかげさまで小規模な個人企画とは思えないほど、キャストの皆様の声をクリアにお届けできました…!とても贅沢な環境を作り上げていただき、ほわとうにありがとうございます。

それよりもなによりも、自分が演者側でしょうごさんとご一緒すること自体がとんでもなく久しぶりだったので、このタイミングで実現したことが堪らなく嬉しかったです。もはやご褒美。お忙しいなか、本当にありがとうございました!

 

演奏:佐々木聖也さん

今回のサプライズその2・聖也さん。

この動画で使われている美しいピアノのBGMは、佐々木聖也さんが演奏してくださっています。CDなどに収録されているものではなく、今回のために演奏していただいたものを使っているのです。つまり!この動画で使われているBGMは、CD音源化されているクラシック音楽ではなく!今回のための完全オリジナル音源!なんて贅沢…とんでもねえ…!

聖也さんと言えば、私がお手伝いさせて頂いた『ひと夏のMatsu-Ragi』で演奏をされています。私はインスト曲を聴くのが好きなので、聖也さんの演奏を聴いて感想をお伝えさせて頂いたり、雑談をしたり、聖也さん主催のコンサートに足を運んだりもさせていただきました。ラジオに出演するときのBGMとして聖也さんのオリジナル曲を使わせていただいたりもしています。つまりとてもお世話になっているのです。お力添えいただけることを動画完成の直前まで知らなかったので、本当の本当にびっくりでした!!ありがとうございました!!

 

おまけ)私+脚本:黒田七瀬

よかったねえ。

 

ここを反省会会場とする!作品についての振り返り

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このエントリーの目的は、今回ご出演・ご教理弱くいただいた皆様への想いや、作品について書き留めておきたいというのが第一なので、ここからは作品に対してのおまけ的な部分です。

はじめにお伝えしたいんですが、これは作品でありフィクションであり、全部が全部実体験というわけではありません。私は今日も元気だし、少し凹むことはあれども、たくさん話すし書くし喋るし、自分以外の自分に日々を任せているわけでもありません。私は私として考えているし、私として生きています。そういう作品です、というのを前提に置いたうえで( ・ᴗ・ )

『さよならはいらない』は、私が4年半前に友人に依頼されたのがきっかけではじめて書いた、脚本としては処女作にあたる作品です。私の成り立ちの話と絡んできてしまいますが、当時はじめてこの作品を人前で演じたときに観ていたお客様のひとりが児玉さんでした。はじめて書いたらしい脚本と、それを演じる作者こと私の姿を見て、以降小劇場での公演のお手伝いなどで声をかけていただけるようになりました。『さよなら~』については「もっと内容を膨らませて、いつかちゃんと形にしたいね」と言ってくれたこともあります。

そんなわけで、この作品があったから今の私が存在すると言っても良いと思うのです。

もしこの作品がなければ、たぶん私はお芝居の本当の楽しさを知ることはなかったし、そもそも今回お力を貸してくださった皆様に出会うこともなかったかもしれません。一緒にご飯を食べたあの子、わいわい楽しい時間を共有したあの人、こんなものかと自分を叱責してくれたあの作品。きっかけを挙げればきりがないくらいに、私のターニングポイントを作ってくれた作品です。それを人生の節目に形にできたことがとてもうれしいです。

 

そしてボイスドラマと言いつつも微妙に画面が動くんだけど、このゆるゆる動くイラストも自分で描かせていただきました。ふだんは似顔絵のアイツばっかり描いていて、それ以外のものはあまり得意でなく。今回使ったようなイラストはほぼ皆無と言っていいほど描いたことがなく、試作品を含めるとたぶん100枚近く描きました。それでも何が武器になるのか、使える要素になるのか分からないなあと思いました。私のiPadは実質ペンタブです。もうしばらく描きたくないョ…。

 

さいごに

作者としてキャスティングを考えたり作品のためにイラストを描いたりと、そもそも自分から企画を持ち出したことを含め、はじめてづくしの約3ヶ月間の製作期間でした。

いろんな方のお力添えのおかげで、こうして無事に作品の公開・振り返りまで辿り着けました。キャストの皆様・スタッフの皆様、そしてご覧になった皆様。このエントリーに名前の記載がない方にもたくさんお力をお借りしております。いろんな方の懐の深さやあたたかさに触れ、当初考えていた以上に盛大にお祝いしていただきました。感謝感謝の想いでいっぱいです。本当に本当にありがとうございました。

動画については今しばし公開期間がございますので、ご覧いただけますとうれしいです。

誰しもが迎える節目を武器に今回は贅沢に贅沢を重ねたので、正直もう自分発信の企画はいいかなあと思っちゃっています。やるとしたらそれこそ不惑の歳を迎える10年後じゃないでしょうか。まずお芝居を続けているかどうかも分からないけど、もし続けてたらワンチャンあるかしら…続けていられるように、まずは今この瞬間を大切に過ごしていこうと思いますので、これからも黒田七瀬をどうぞよろしくお願いいたします。

 

追記:動画のお知らせで使った私の写真を撮ってくれたのは、スチール撮影に入ってくれたfujinoちゃん。昨年に引き続き、今年のお誕生日写真も撮ってくれた子です。忙しいなか参加してくれました。素敵な写真をたくさんありがとう。あたたかみを感じました。これからも私のことを大好きでいてください⸜(๑⃙⃘'ᵕ'๑⃙⃘)⸝⋆︎*