2025/06/07~08 StageJam企画 旗揚げ公演『匣の中』終演しました!振り返り②街の住人たち
黒田七瀬です( ¨̮ )
前回に引き続いての振り返りブログ、今回は街の住人について書き綴っていきたいなと。改めてでございますが、ご来場頂きましたみなさま、ありがとうございました。
前回の振り返り▷2025/06/07~08 StageJam企画 旗揚げ公演『匣の中』終演しました!振り返り①ファムとゴミ山の住人たち - ysg

あの、一応ですが、ここに書いてあるから正解とか、違うことを考えてたから間違いとかではないので、こんなこと考える人もいるんだなあくらいのやわらか情緒で読んでもらえると安心します。なにとぞ。今度こそ短くスマートに書けたらいいな。書きます。▽▽
(こちらもたまに増えたり減ったりするよ)
→スマート、だめでした(´・ω・`)

まずはヘイト役の木村宗一郎氏。
稽古の前準備や代役、劇場入りしてからのサポートなどなど、作品づくりをオモテからもウラからも支えてくれていたのがきむにい。何もしてない時間が珍しいくらい、座組のために力を尽くしてくれました。七瀬が選ぶ稽古場ベストオブザイヤー男性部門受賞です。※順位をつけたいわけじゃないけどそれくらいいろいろ立ち回ってくれていた
きむにいがXのほうで触れてくれたとおり、約3年前に藤丸さんを講師に迎えたワークショップの生徒同士として出会って以来、ご縁が続いている間柄。これまでお芝居の中で言葉を交わすことがなかったので、ついにきた!という感じ。アムとヘイトという近しい関係性というのもあり、きむにいの企む目論見を楽しみつつ稽古に臨んでいました。
ヘイトの見方によってはアムを部屋に縛り付けている存在でもあるけど、病弱なアムのことを思ってこそ。アムがヘイトと同じ尺度で『ゴミ山の人がいかに愚かで罪深いのか』を知っていたら、レイジを迎えることも、ゴミ山に行ってみたいと考えることもなかったかもしれないと考えるとやりきれません。きっとヘイトが思う綺麗なものや美しいものをアムにたくさん与えてくれて、アムもそれを綺麗だと受け取って生きてきたんだと思う。本当に本当に、大事にしてくれていたのだと思う。
だからこそ、アムがいなくなったことを考えると居た堪れない。レイジやパズとドラに対峙したときの姿は、後悔や憤り、遣る瀬無い思いを何回も何回も繰り返した結果なのだろうと。ようやく報われるかもしれないタイミングが巡ってきたんだと考えたら、悪であると言い切るのはしんどい。今もアムの部屋には綺麗なものが綺麗なまま残っていそう。妄想です。
長々と書いちゃったんだけど、きむにいとの関係性や彼自身が面白いと思うもの・表現したかったもの・そんないろいろがあったおかげで、アムとしてのびのび生きることができました。たくさんたくさんありがとう。これからも楽しくよろしくお願いします。きむにいがヘイトでよかったです!(すごく長くなっちゃった)

奥様役のならはしみきさん。
これまでスタッフやアンダースタディとしてご一緒させていただいたことはあれど、同じ作品に出演させていただくのは今回がはじめて。もうね、すごくすごく嬉しくて、稽古でお会いできるのが楽しみでした。作中で同じ場面に立つことはないので、奥様が登場するシーンはしっかり楽しませていただきました。実は公演中にならはしさんからお守りがわりにとあるアイテムをお借りしていて、怖がることなく舞台に立つことができました。ずっと寄り添ってくださり、本当に本当に心強かったです。
少し話は脱線しますが、『匣の中』はマンホールチルドレンから着想を得て書かれたものだと聞いたとき、フィリピンで目にしたストリートチルドレンを思い出しました。その風景を見たときに居合わせた男の子がふと「変わろうと思わないんですかね?なんで勉強して働いて状況を変えようと思えないんですかね?」と物知り顔でこぼしていたのを鮮明に覚えています。それがもう、なんていうか、気持ち悪くて!うまく言葉にできないけども!それが当たり前だと言わんばかりの想像力のかけらもない言葉がね、とにかく気色が悪くて!
その思い出を踏まえて。奥様、良いですよね!自分のやっていることが少しも間違ってないと疑うことすらないのがとても良いです。全部全部ファムのため、ひいては自分のため。メイドたちにも揶揄される「ファム、愛してるわ」という言葉の薄っぺらさたるや!でも奥様にとってはそれが正しい愛であり、ファムにふさわしい友達を選ぶのも、住人もろともゴミ山を燃やしてしまうことも、全部全部愛。自分のためにファムを愛している。疑う余地もなく、すべては愛のため。自信がどうとか本心がどうとかそういう話じゃない。もはや冷たさや温かさ、人間味云々の話でもない。それが奥様。ご一緒できて本当に嬉しかった。長々と書いてしまったけど、やっぱりその一言に尽きます。ありがとうございました。

クロワッサン役の森脇陸三さん。
クロワッサン役と言ってはいますが、作中に出てくるあれやこれや、大大大大大活躍されてました…!稽古のときからバリエーションがいくつもあったので、果たして本番はどれでいくんだろうと思っていたのは私だけじゃないはず。どれも楽しかったのはそうなんですが、私の中では妖精たちのひとりとして代役に入ってくださったときがナンバーワンでした。
アムとして接点があるのは、唯一ニュース番組のところ。絶対に笑っちゃいけないシーンだったので、どうか今日は何もしてくれるなよと日々祈ってました。「どこの毛を処理したら気持ち悪いと思う?」と真面目な顔をして聞かれたとき、一緒に真面目に考えたのが少し懐かしいです。
クロワッサンはね、まず名前の響きが好き。あんなに美味しいのに人の名前になるとこんなに面白くなるのね。はじめは絶対コメディ用のキャラクターだわと思うのに、じわじわと気持ち悪さが滲み出してくるのが良いです。奥様至上主義。奥様がファムを愛していると言うから自分も愛していると言う。子どものように愛を傾ける。奥様がファムを嫌うようになったら容赦なくファムを蔑ろにしそうだし、何も変わらないかもしれない。クロワッサンの「愛しているのですよ、坊っちゃまのことを。」と言う言葉には意味がしっかりある気がします。奥様の自己陶酔じみた愛は気持ち悪かったけど、クロワッサンの執着が垣間見える愛もまた気持ち悪かったです。

グリディ役の程嶋しづマさん。
稽古場で撮っていただいたお写真がとても好きで再び使わせていただいたのですが、実は衣装でもヘイト氏とともにお写真撮っていただいたのですよ。わあい。
しづマさんもまた、これまで何度もお世話になってきたかたので、同じ板の上に立てることが本当に本当に嬉しかったです。ご出演されるのを知ってから、ずっと心待ちにしていました。あたたかい言葉も頂いて、今このタイミングでご一緒できて本当によかったと、生きるうえでの心の支えを得たぞと気合を入れています。
面倒見の良さそうな顔と、利己的で手段を選ばない顔。どちらも魅力的なだけでなく、それぞれがそれぞれのグリディとしての個性を引き立てている。面倒見の良さやお茶目さがあるからこそ、自分の欲求のために住人もろともゴミ山を燃やしてしまおうとする演説が輝くし、アインに対する言動があるからこそ、冒頭の面倒見の良さが気持ち悪く見えてくる。さらに周りの人たちが加わって、そのやりとりのなかでグリディの人となりが色濃くなる。はじめとおわりで大きく印象が変わる人物だからこそ、こんなにも自分で自分を演出できるのだと体感して衝撃を受けました。
明確な悪役として登場したグリディ。だけど、悪役だと思うのは【ゴミ山で暮らす子どもたちと街に住む少年】を主軸にしたからであって、街の人たちにとっては【坊ちゃんを殴った野蛮なやつらを粛清したリーダー】なのよね。なんならアインを買っていたことだって「対価として金をもらえるだけ光栄に思え」と善意的に捉えられそう。あそこまで盛大に舵取りしちゃったら誰も何も言えないだろうし。しづマさんのグリディは統率者としての側面が強い印象です。
数年後かの街の歴史には、偉大なる指導者だなんだと名を刻まれても不思議じゃない。そうして英雄は生まれていくのだ…。

マリー役の梅宮一歌ちゃん。
稽古終盤も終盤くらいで急に覚醒した子。同じ事務所に属しているものの、お芝居の場でがっつりご一緒するのは初めてのことだったので、こっそりわくわくしながらの稽古でした。やっぱり台本のあるなしでお芝居も変わるもん。
はじめての舞台出演ながら、兼ね役や衣装替えの多いメイドーズのひとりを担うというのは、なかなかプレッシャーだったのではないかなと勝手に想っています。最終稽古で突如覚醒して、劇場入りしてからより自由になってきたのかしらと思いっていたらまた覚醒した。面白いね!底知れないね!こわいね!自由になっていくごとにどんどん個性が色濃いマリーになっていくのが面白かったです。
そうそう 稽古期間中にふたりでお茶するタイミングがありまして、いろいろお話できたのも嬉しかったな。ようやくご一緒できたこのご縁を大切に、これからも仲良くできたら…いいナ…( ˘ω˘ )

メリー役の平川凛ちゃん。
りんちゃんはねえ…もういっぱい書いてるし言ってるからねえ…どこかで書いた言葉と重なることもあるかもだけど、改めて。
りんちゃんも稽古のときの代役や前準備、はたまたメイドーズの動き等々のあらゆることを引っ張っていくなどなど、誰に言われるでもなく立ち回ってくれました。
ご覧になったかたはご存知のとおり、メイドーズたちは衣装替えを含む複数の役を演じているので、とにかく大忙しなのですよね。そんななかでも座組のために、ひいては作品のために本当に力を尽くしてくれました。間違いなく稽古場ベストオブザイヤー女性部門受賞です。座組にとってはもちろんだけど、私にとってなくてはならない存在でした。
役柄としては。ゴミ山の住人からメイドのメリーまで、作品にメリハリや彩りを添えていました。アムと一緒に登場する妖精とゴミ山の住人たちに関しては一緒にたくさん話して、こうしたいとかこうすべきとかすり合わせをいっぱいして考えて。また、某ドラマのヒロインの役については、稽古を重ねるごとにクオリティがどんどん上がっていくのが面白かった…!まだドラマを見たことがないかたはぜひぜひ見てみてほしいです。だいぶ寄せにいってます。あまりに似ていて声を出して笑っちゃったぞ。平川凛はいい女。

モリー役の窪田優子さん。
優子さんとは2度目の共演です。同じ事務所の先輩として、いつも優しく見守ってくださるお姉さん。まさか舞台でご一緒できるなんて!と、ご出演されることを聞いて嬉しかったのを覚えています。メイドーズのおひとりであれば私も関わるシーンがあるので余計に。
本番に入ってからお話してて気づいたんですけど、メイドたちのなかでいちばん兼ね役が多いのって実はモリーもとい優子さんなんですよね。そのなかで個人的に印象深いのは、やっぱり最後の最後で登場したツァールの母親かなあ。
以前、お子さんがいる女優さんから『ひどい母親を演じるときに自分の子どもでは絶対に想像したくない』とお話されていて。子どもがいない身ながらに甥っ子や姪っ子で考えるだけでもしっかり気持ち悪くなるから、それよりももっと不快な感覚を抱きながらも糧にしてお芝居するというのは、なんかこう、ある意味で醍醐味というか、お芝居ならではの要素だと思うのですよね(言葉がうまく出てこないけど伝わってほしい)。
そう言えるのは私が子どもを持ったことがなくて、すぐ近くに守るべき小さな子たちもいないからだと思うけど、今までよりもはっきりと優子さんの母性を見ることができて、いち後輩としてはお得な気持ちでした( ˘ω˘ )

よね子役のこがめみくさん。
よね子っていう名前だけでもう面白いのに、それ以外に担う役のどれもトんでるキャラクターばかり。よね子の代役をしなければいけないときは、自分の役でお芝居するよりもしんどかった気がする。いろんな意味で。かと思えば、アムと妖精とが踊ってるときの表情もめっちゃ良い。ゲネプロ写真の表情、楽しさが前面に溢れていて素敵でした。
よね子、妖精たち、通信販売番組のMC、パンのキムラヤさん。全部カロリー高すぎるんだけど、前髪のあるなしだけでも全然違う印象を受けるから、この全部がこがめさんだなんてと感じたかたもいたのではないかな…!実際、目の前でメイクしてるところを見ても同一人物か疑わしく思えるくらい雰囲気が変わります。そういう思い切りだったり作りかたであったり、もっと盗んでいきたいと思いました。
ちなみにキムラヤさんのセリフは日替わりだったのですが、私はベーグルの回が好きです。

そしてそして、作・演出の藤丸亮さん。
Xでも触れましたが、藤丸さんの作品だという認識で公演に足を運んだのが、今回立たせていただいた武蔵野芸能劇場でした。ここでお客様の前で板の上に立つのは今回がはじめてだったし、それが藤丸さんの作品で、過去に観たときにちゃんと心が更地になった『匣の中』だったから、これまでの自分を背負っていこうとする気持ちがより強かったように思います。知り合いのかたのなかにも、過去いずれかの公演に出演されてたかたも多く、いつもの緊張とは違うベクトルの緊張感を持っていました。

客席から観たときには拾えていなかったことも聞くことができて、いち役者としてはもちろんのこと、藤丸さんの作品が好きな人間としても刺激を受けたことがたくさんあります。これからお芝居と向き合っていくにあたって、心が立ち寄ることができる場所のひとつとして、大切にしていきます。今回もお世話になりました。引き続きよろしくお願いします!

(ここからが長い)私はアムという女の子を演じさせていただきました。アムとして時間を過ごすなかで、素直にまっすぐ向き合うのがアムとの距離感として正しいなというか、心地良い関係性だなと感じてました。それと同時に自分の捻くれた部分や拗らせたアレコレを再度自覚することにもなり、ぐぬぬと頭を抱えたり(´・ω・`)
アムは日記や物語のなかで自由や希望、はたまた暗い感情を表現している子。私も日々日記を書いては言葉と向き合うダイアリージャンキーだったので、近しいものを感じています。
そんな人生のなかで、アムの小さな世界の外からやってきたレイジは、それはそれは眩しかったのではないかと。それを素直に羨ましいと言えるのがアムの魅力だと思うのですよね。そんな羨望の対象であるレイジが生きる世界を見てみたいと手を伸ばせるのが良いところであり、愚かであるとも思うのですが、私にはあなたのことも眩しく見えていたよ。

アムがレイジに抱いた『好き』が、第三者から見たときに果たして恋愛なのか友愛なのか、それとも敬愛なのか親愛なのか。どれが正解なのかは分からないけど、それまで自分の家とテレビとお兄ちゃんが世界だったアムにとって、「またね」と言ってくれる存在ができたことは、間違いなく幸せだったし、楽しかっただろうし、きらきらしていた。
誰かに苦しめって言えるほど最期まで心が生きていたとは思えないけど、ヘイトの中に強く残ったアムが【ああなってしまった】というのは悲劇でしかない。守られたままで人生を閉じるのと、知らない世界と膨大な感情に塗れながら人生を閉じるの、どっちが幸せだったんだろうと考えたりしてます。
私が思うアムと、ご一緒しながらキャストのみなさまが感じてくださったアムと、観てくださったお客様が受け取ったアム。アムだけではないけれど、それぞれの生き方や積み上げてきた価値観によって印象が変わる子だと思うのです。私自身、今の自分がこのタイミングでアムに出会えたことには意味がある気がしてます。後付けでもなんでも、自分が願う【自分】はそうやって作り上げていくものだと思いたいから、今回感じたことを大切に、引き続き向き合っていきます。…なんかうまく言語化できない!ごめんなさい!

めちゃくちゃ余談なんですが、自分の中でのキャラクターのテーマ曲というか、思いを馳せるときの音楽を決めるのが好きなんですが、今回はポップしなないでの『月の踊り子』という曲でした。稽古帰りに聴きながら泣きそうになってました。ご興味あったら聴いてみてね( ˙꒳˙ )
さてさて▷ここまで街の住人たち+藤丸さん+アムについて、振り返りをばばばっと。アムだけ別で書いたほうがいいかな〜長いもんな〜って考えたけど、なんだかしっくりこなかったので、一緒に書くことにしました。

△それはそうと気が抜けていて好きな写真
改めて
ご来場頂きましたみなさま
足を運べずとも応援してくださったみなさま
ご一緒できたキャストのみなさま
撮影や照明・音響などなど、作品を彩って作り上げてくださったみなさま
お客様をお迎えくださった受付のおふたり(とても心強かったよ!!)
本当にありがとうございました。おかげさまで全公演を走り切ることができました。周りのかたがたにたくさん支えていただいて、心を寄せてくださるかたの温かさと心強さをひしひしと感じた公演。ここまでの約7000文字(前回も合わせると約12000文字くらい)、ひとことで表すなら「楽しかった!!!」です。楽しかった!!!

すっっっごく長い振り返りになっちゃいましたが、ここまでお付き合いくださったかたもありがとうございました。これにて舞台などはしばしお休みの予定。引き続き精一杯つよく生きます。マタネ!!!
〆
2025/06/07~08 StageJam企画 旗揚げ公演『匣の中』終演しました!振り返り①ファムとゴミ山の住人たち
黒田七瀬です( ¨̮ )
StageJam企画 旗揚げ公演『匣の中』、全4公演が終了いたしました!ご来場頂きましたみなさま、ありがとうございました。


団体にとってたった一度しかない『旗揚げ』という大事な節目に連続で立たせていただく機会に恵まれて、とても嬉しいです。
情報解禁のあたりで『匣の中』自体は過去に観劇したよと書いていたんですが、かつて客席や受付から見ていた作品に出演できるというのも多くはない機会だと思うので、身が引き締まる思いでした。

さて 今回もぽちぽち振り返りというか、私が思う役のイメージやらなんやらを書き留めておきたいなと思うのです が 役者のみなさまにはわりと直接お話する機会が多かったので今回はさくさく短めにできると思う!ます! ▽▽
→全然さくさくできなかったので①ファムとゴミ山の住人たち②街の住人たちの2回に分けて書くことにしました。うまくいかないものだね。(ちなみに文章は増えたり減ったりします)

ファム役の新福桜ちゃん。
お話の主人公なのはもちろん、座組の愛されキャラ。今回がはじめましてだけど、思いがけないところでご縁があったことが稽古序盤で発覚して以来、なんだか妹のように思えてなりませんでした。同じ鹿児島県出身なので、ふとしたときに共通のお話ができたのも嬉しかったです。
ファムについて。はじめは可愛い世間知らずなお坊ちゃんだったけど、どんどんその欲深さと言いますか、子どもながらの残虐さが際立つ言動が増えていくのが印象的です。愛だの恋だのアインやテナに語る姿があまりに滑稽で軽薄で、大好きで大嫌い。ファムがこれからどんなふうに生きていくのかと思いを馳せてみたけど、案外なんでもないふうに生きるんじゃないのかな、と。他人を信じなくなるとか、愛し愛されることに臆病になることはあるだろうけど、その程度なんじゃないかな。おそらくファム以外の周りのおとなたちからは『自らの立場よりも遥かに低いゴミたちにも分け隔てなく接していたのに、手酷い裏切りを受けた可哀想な坊ちゃん』と言われるだろうし、ゴミ山を処分するきっかけを作った美談のようにも捉えられてしまうだろうから。きっとファムもそこに縋ってしまうような気がするから。
個人的な欲求としては、自室から一歩も出られずにテレビに齧り付いて空想の中で日々を過ごす、たとえばアムみたいな、そういう閉じられた生活を送ってくれないかなと思ってしまいます。正しく優しくありたいです。

ツァール役の阿部太樹さん。
ご一緒すること自体は3回目ですが、舞台でご一緒するのは今回がはじめてです。あべさんがキャラクター愛が強いかただというのも、キャラを通した人間関係をとてもとても大切にするのも知っていたので、どんなツァールを会えるのか楽しみでした。
稽古がスタートする前、とあるかたがツァールのことを『長男』と呼んでいて、ハテそんなに兄弟感がつよい子だったかしらと考えてしまったけれど、あべさんが演じるツァールを見て「なるほどこれは長男だ!」と。兄貴分じゃなくてお兄ちゃん、みたいなほんわかとしたニュアンスの違いなんですけど、他の子の雰囲気も相まってか、アットホームな兄弟たちでした。
他のキャストのみなさまも言っていますが、ラストシーンの「楽しかった、楽しかったなあ」というセリフがすべてです。たったひとことだけど、顔合わせから稽古、劇場に至るまでの私としての記憶と、ゴミ山で遊び回って暮らす住人たちの日々というか、役としての記憶としてじんわりと頭に蘇ってきて、まるで追体験をしているような。楽しかったなあ。

テナ役のなすはらリョウさん。
別の場で一緒にお芝居したことがあって、こんなにも早く板の上でもご一緒できるなんて!という嬉しさと、メインのフィールドとは違う【舞台】という場で初めてお芝居をともにする楽しみとで、心待ちにしていました。
テナは作品の中でいちばん感情や状況に振り回されるキャラクターで、怒涛の長台詞や立ち位置の変化などなど、心身ともに忙しない子だと感じていました。子供らしいまっすぐさがとにかく魅力だと思います。ファムに対して強くあたるレイジについて謝罪したり、ファムが語る『好き』という概念に対して素直に行動できたりと、とにかくまっすぐ。作品の移り変わりを担う場面も多々あり、ファムにこれまでの思いの丈をぶつける長台詞は圧巻。好きなシーンのひとつです。
これは予想だけど、フィリアから見たテナはツァールやレイジみたいなお兄ちゃん感?というよりも、同じ立ち位置の子みたいな気持ちを抱かれてたのではないかな、と。だからテナよりもレイジのほうに見て見て!ってしていたんじゃないかしら。テナからしたらそんなの同じようなものだと言いたくなるかもしれないけど、その気持ちは恋だよとファムから名前を与えられなければ、まだ幸せを感じられたはず。総括して、ファムが来たことによる影響をいちばん受けたのはテナなんだろうな、と。

レイジ役の渡邉晃さん。
今回のキャストさんのなかでは知り合っていちばん長いかた。昔ご一緒したときは朗読劇だったので、舞台でも一緒に立てるのが嬉しかったです。他の作品でのお芝居も何度か見ていたので、同時に緊張と不安に震えてました。妖精たちとのダンスの振り付けをしてくれたのもあきらさんです。感謝しきり。
家から出たことがないアムにとって、初めての友達。初めての好きな男の子。なんなら作中でアムが接するのは兄であるヘイトとレイジのみ。舞台での立ち回りに関してはかなり助けていただいてます。私よりもはるかに舞台経験があるのはもちらん、機転が利くし身体の使いかたも心得ていて、あらゆるシーンで頼らせてもらいました。作中の「ゴミ山の人間が〜」っていうファムへの言葉、いちばん好きなセリフです。
「舞台に出ればレイジに会えるぞ」と思うと怖くなくなって、待ってたら会いに来てくれて、楽しいことしかなくて、心が晴れやかでした(そういう台本でしょと言われたらそれはそう)。アムばかりが良い影響を受けているような気がしている。これはいち視聴者としての欲求ですが、レイジにとってアムはなんだったのかをレイジの語彙力で教えてほしい。イヤ言わなくていい。自分で想像します。なんでもいい。空でも鳥でも昼でも白でも、なんだっていい。そこに言葉があればいいなと思います。
レイジ、とても好きです。アムに会いに来てくれてありがとう。お疲れ様でした。

フィリア役の天野聡美ちゃん。
私のビビり症のせいで衣装でお写真を撮れなかったので、トロさん!トロだよ!こっちむいて!ってしてる写真をば。
本格的に稽古が始まる前に大変ポエミーなつぶやきをね、しちゃったんですけど、やっぱりそのまんまでした。透明感が天元突破してました。ずっとちょこちょこしてて愛らしかったな〜。打ち上げのときにちゃんとお話するタイミングがあって、あたたかい言葉もたくさんくれて、本当に素敵な女の子であり女性であり、出会えたことがうれしいです。
フィリアと言えば、その純粋さと天真爛漫さが魅力的な子とっても可愛い。きっとツァールをはじめ大切にされてきたんだろうなと思わされる、思いたくなる子。
フィリアはねえ やっぱり劇中での歌のシーンが強く脳裏に残っています。直前でアムとレイジがお話してからシーンがそのまま切り替わるので、舞台袖にハケてそのまま歌を聴いていました。晴れ晴れとした青空が見えて、アムのセリフで触れていた『笑顔と天気と歌声』がフィリアとともにあった。ひとりで歌を歌うという大事な場面であるのはもちろんですが、アムからすると冗談でなく焼け焦げてしまうシーンと言えるのではないだろうか。いや、焼け焦げるのではあくまで私であって、アムにとっては朝焼けのような、希望に満ちたものになったかもしれないな。アムとフィリアが何かの拍子に出会っていたら、また違う世界が見えたのかなあ、と思うなど。

アイン役の倉本春奈ちゃん。(写真の右に写ってるピースはふじまるさんな気がしている)
小屋入りしてからはことあるごとに気にかけてくれて、ちょっとだけ溢してしまった不安に対しても寄り添ってくれました。それもあってか「声が出るようになってて泣きそうになった」とすぐに声をかけてくれて嬉しかったし、あたたかい気持ちになりました。姉ちゃん…!
作中で何度かアクションシーンがありますが、とくに心身ともにハイカロリーだったのがアイン。グリディとのやりとりは誰もが心をぎゅっと掴まれたのではと思います。直前にセーラー服でパン食べながら走ったり全力チョココロネしてたので、コメディからの温度差がいちばんエグい役どころ。よくぞよくぞ。
作品の根幹というか、人間の後ろ暗い部分を一身に担ってくれて、『匣の中』の世界観で欠かすことのできない存在。強くたくましく生きていながらも、簡単に手折られてしまいそうな脆さを持つアインが美しかった。本当に本当にお疲れ様でした。

パズ役の高咲佳菜恵ちゃん。
出会ってからそこそこ経つけれど、お互いに観たり観られたりするだけでお芝居したことはなくて。ようやく!!ご一緒できたね!!エンディングなどでレイジとぴょんぴょこしてるようすが好きでした。
この作品が終わった時点で生き残ったメインキャラクターたちはファムとアインとパズの3人。この中でいちばん絶望を抱いて終演したのはパズだと思うのです。目の前で双子同然のドラが殺されて、アインに関しては脅すための餌として使われて、死ぬまで自責の念に支配されるのは想像に難くない。そもそもパズについてはどうなったのかがかなり曖昧。アインはグリディに半永久的に囲われてしまっただろうと思うし、ファムはそもそも帰る場所も守ってくれる環境もあるわけだから、遅かれ早かれ元の生活に戻れるだろうし。でもパズについては、そのままアインと一緒に連れて行かれたのか、それとも餌としての仕事を終えて捨てられたのか、はたまたどこかで餌として繋がれているのか、正直どれもありそう。
パズに関してはいっそ死が救済なんじゃないか、と思ってしまいます。

ドラ役の望月ゆみこちゃん。
みんな言っているけど、纏ってる空気が楽しくて愉快な子。まっすぐなお声も好きです。私にはないハキハキした話し方だったり軽やかさだったり、見ていると幸せな気持ちになります。
ゆっちゃん演じるドラは、どこまでも駆け抜けて行っちゃうような奔放さが魅力的だと感じていました。お腹いっぱいにご飯を食べたとき、いちばん美味しそうな顔をするのはドラだと思う。作中ではアインの真似をしてみたり、ひとりだけずっと笑ってたりと、お茶目さが際立っていたドラ。それだけに、ヘイトに殴られるシーンの惨さが際立っていました。アインが誰に身体を売っていたのかも、パズがグリディにどんな目に遭わされたのかも、ドラだけなんにも知らない。知らないほうが幸せなことはあるけど、家族だと思っていたふたりに守られていたことに気づいて、姉ちゃんのためにと決めた直後に人生が閉じられてしまった。
「俺がいないと2人とも生きていけないぞ」っていうのは案外間違っていなくて、ドラの愛らしい無邪気さがあったからこそ乗り越えられた夜もたくさんあったのではないかしら。大千穐楽でのヘイトとのシーン、綺麗だったな。

アムはゴミ山の住人たちはもちろんファムとも作中で接点がないので基本的に見ているだけとか、代役のときだけしかご一緒できる機会がなかったのですが、みんな和気藹々と作品づくりをしていたのが印象に残っています。それこそ本物の家族みたいなあたたかさを感じていました。それってきっとすごく素敵で貴重なこと。あれだけ心と身体を動かして一緒に作品をつくってるとは言え、みんなでひとつのことを見続けることは簡単でも当たり前でもないから。
そんな彼ら彼女らの精一杯に生きる姿をより彩りに溢れたものにするために、自分が何をできるのかずっと考えながら稽古に臨んでいました。ご一緒できたこの時間を大切に、これからに繋げていかねばと思います。ありがとうございました!
街の住人たちのことは次回のエントリーでぽちぽち書いていくつもりです。マタネ!!!
▷▷
◎出演のお知らせ|StageJam企画 旗揚げ公演『匣の中』
黒田七瀬です( ¨̮ )
6月4日と5日に上演されるStageJam企画の旗揚げ公演『匣の中』に出演させていただきます!


『匣の中』は、過去に何度か上演されている藤丸亮さんの作品。私も観客として観劇したことがあり、今まで感じたことのない気持ちに包まれた思い出があります。受付として携わらせていただいたこともあり、思い出深い作品のひとつです。今度は役者として生きられることがとても嬉しく、不思議なご縁だったり巡り合わせを感じています。
…というのは、まあ、Xやインスタグラムでも散々たくさん書いちゃったわけなので、そろそろお腹いっぱいだよねえごめんねえ。という気持ち。なのでここでは「めっちゃ楽しみだしめっちゃ頑張る!」という超シンプルな言葉を置いておきます。過去の自分が観たときと同じよう、お客様に楽しんでいただけるようつとめます。よろしくお願いします!
StageJam企画 旗揚げ公演『匣の中』
■公演日時 全4公演
6/7(土)14:00┊19:00
6/8(日)14:00┊19:00
※受付開始は40分前、開場は30分前■会場
武蔵野芸能劇場 小劇場■チケット
A席(自由席):4500円
S席(前方指定席+特典付):5000円■脚本・演出 ※敬称略
■ご予約フォーム ※4/11 20時 ~ ご予約開始
藤丸亮
https://ticket.corich.jp/apply/370091/009/
引き続きSNSでも続報などお知らせしてまいりますので、なにとぞお付き合いのほどよろしくお願いします。 本番までちょうど2ヶ月、いのちだいじにしっかりと生き抜きます!
〆
2025/02/19〜24 ロジウラテイコク 旗揚げ公演『Oh my God』終演しました!
黒田七瀬です( ・ ̫・)
ロジウラテイコク 旗揚げ公演『Oh my God』、全10公演が終了いたしました。ご来場頂きましたみなさま、ありがとうございました。
ご、ご無事ですか…?!


ついそんな言葉をかけたくなる空気感のタイムラインをふよふよと漂ってきたこの約2ヶ月。終わっちゃうと本当にあっという間でした。記念すべき旗揚げ公演にお呼びいただけるのが嬉しいのはもちろん、【ロジウラテイコク】という新たな団体と概念が生まれる場に『ドロシー』として携われることへのありがたさを感じています。改めて旗揚げおめでとうございます!

せっかくなので、自分なりのキャラクターへの受け止めと印象をちまちまと残しておこうかなと。正しいかどうかは別として。のんびり。個人の解釈しか書いていないのでご承知おきを…!(答え合わせなどもしていない、好き勝手な文字たちです)

エマ:岡ちひろさん。今回の主人公。ほとんどの場面に出突っ張りで、どのシーンも熱量が高いうえに心を蝕むものばかり。他の公演やイベントを抱えながらもエマの心に向き合い続けることがどれだけ大変だったか、想像に難くありません。神父の言葉を受けて自分の欲求と向き合う場面は本当にかっこよくて、稽古が終盤に近づくにつれ、命の心配をしてしまうくらい。命を削っている、という言葉が似合う。その背中がかっこよかった。
エマの生きる世界が『綺麗な地獄』と受け取っていただけたお客様がいるのは、エマがまっすぐに全力で生きていたからこそだと思います。作品はもちろん、キャスト陣を引っ張ってくれたのは間違いなくおかちさん。
エマから見たドロシーちゃんは『意地悪な同級生』なんて可愛いものではなく、いちばん触れられたくない場所にずかずか足を踏み入れてくるやつ(だと思う)。絶対付き合いたくない部類だろうに、エマの頭の中の世界に迎え入れてもらえたということは?と考えたとき、たぶんドロシーちゃんにあたる同級生とエマとが仲が良かった時期があると思っています。もしかすると、ベアトリスが現れないままなら良い友達というか、ドロシーちゃんの依存先がエマだった可能性もあるのでは?などと空想しています。そういう同級生、いたなあ…。

アンネリーゼ:森川瑠奈さん。一緒に出ている場面は多くないんだけど、その少ないなかで楽しく過ごすことが多かった子。エマが主人公だとすればアンネはヒロイン。見方によってはエマはお話の主軸でアンネが主人公。カサンドラと同じく、あの世界のしくみを知りながら動いている存在で、エマの心や感情の動きを肌で感じながら生まれた子。どんな思いで教会での日々を過ごしていたのか想像すると胃が痛くなります。あんなにもベイビーなのに!エマを抱きしめて伝える「こんなママだからだよ」のセリフが大好きすぎて本人にもお伝えしちゃった。アンネ目線でのお話とかあったら超面白いと思うんですが、主宰のくまさん、いかがですか?
アンネを演じたるなちゃんは、まさに赤ちゃんみたいで大変可愛くて日々癒されていました。お話したときにたくさん思いを抱えながら臨んでいたことを聞けて、より愛おしくなりました。あとすごく大人。がんばって生きようと思う。いっぱい愛されていっぱい笑顔で過ごして…!
ところでアンネ的にはベアトリスとドロシーちゃんについては嫌な思いはなかったんだろうか。まあ学校でエマにどういう対応していたのかを見てないから(宿ってない頃のできごとだし、情報としてしか知らない?)、そういう気持ちはないかもだけど。もしちゃんと共有できていたとして、そのうえで一緒に遊んでくれてたと考えたら…軽くホラーだな…私当事者だし…。

ベアトリス:山腰美月ちゃん。ドロシーちゃんとずっと一緒にいてくれた子です。X(気持ち的にはTwitterってまだ言いたい)のほうでも触れましたが、毎回ふたりでのラストシーン前後は震えていたり体温が消失したり上昇したりと、片足どころか全身身投げしているくらいの勢いでベアトリスと向き合っていて、この子の魂はどうにかなっちゃうんじゃないかと懸念してました。うう〜って言いながら寄り添ってくる姿にいつもおかえりの気持ちでいっぱいになるとともに、かっこいいなあ素敵だなあと心の拠り所にしていました。
ドロシーちゃんにとってもたぶん同じで、ベアトリスの一挙一動に依存しているし、ベアトに合わせて動けるようになったら大変心が楽になりました。私のその動き方が正しいのかどうかは別として。舞台経験も美月ちゃんのほうが遥かに上だし、他の人を理解することができるかただろうから、私が気づけていないところでも助けてくれてたんだろうなあと。学ぶこともたくさんありました。一緒にいてくれてありがとう。ファンのかたはもちろん役を含めて、誰かのために心を砕くことができるかたなんだろうな、という私のただの感想も書き記しておきます。

個人的な解釈。周りをしっかり見ながら冷静さを保てるベアトリスと、自由奔放で感情的なドロシーちゃん。ふたりを見比べると理性的なのがベアトリスで感情的なのがドロシーちゃんに見えるけど、本当は逆だろうな〜と思います。その最たるものがふたりのさいごのシーン。向き合ってるのに私のことを見てくれない…縋れない…自分の心に沈んじゃってる…目は合ってるのに全然こっちを見てない…。その死にたみは自分で命を断つ選択を取らなかったエマの死への渇望を一手に引き受けたことが起因なのかしらと。エマが死んだら否応なしにアンネも死んでしまうわけで、なんなリンクしてる気がするなあというこじつけです。身を投げる瞬間はどんな顔してたんだろう。目の前で見たかったな。
これは余談ですが、ずっと愛称である『ベアト』が稽古終盤まで言えなくて、『ベ↑アト(頭高)』じゃなくて『ベ→アト(平板)』って言ってました。恥ずかしかったです。

カサンドラ:神崎晴香さん。オタクマインドを持っている人ならたぶんみんな好き。凛としたお声が聞いていて心地よく、毎回セリフを聞くのが楽しみでした。全部を俯瞰している立ち位置で、それを役割として受け止めていて、シスターたちのなかでも背負ってるものが多くて、でも感情は出さないっていう。種明かしされてカッティーに対して愛が溢れない人いる…?個人的にいちばん好きなキャラクターなので、ドロシーちゃんが不在のシーンのとき、無心で稽古を見て聞いてるのが楽しかった。
感情を吐露するシーンがとても好きで、フランに対してこの世界のしくみを明かす長セリフや、アンネに胸の内を打ち明ける場面はもう…もう…。さいごにひとりで過ごしたとき、何を思っていたんだろう。幸せだったかな。満たされていたかな。こわくなかったかな。寂しくなかったかな。きっと祈ってたんじゃないかな。最後の最後に自分自身の思いに寄り添えてたらいいな。
あとこれも個人的なお話ですが、食の好みがちょっと似てて嬉しかったです。どうかすこやかに…!

フランチェスカ:宮崎妙美さん。作中では頭から最後までドロシーちゃんとバチバチでしたが、私自身はフランが好き。というかいちばんあの教会で無垢に生きられていたのでは?と思います。見ていて気持ちが良かったです。公演によっては舌打ちされたり袖を引っ張られたり、そこそこバイオレンスでした。
これも私の解釈なんですが、エマはフランに憧れている部分もあったんじゃないかなと思っていました。正しいことは正しい。間違ってることは間違ってる。自分を信じて動けるからこそ、意地悪な子からの言葉にも動じない。そのときに正しいと思える言動を選ぶことができる子。捉え方によっては最も暴力的だし、いちばん怖い存在。正しさは正しさでしかないのよね。人を救いもするし傷つけもする。
もしかすると、エマに本当に必要なのはフランのようなブレない存在だったのかな。もしもエマがフランに心を開いていたら、少しは救われたのかな。そうじゃなくてもお話の流れとしては救われているんですけど、ひょっとすると別の幸せがあったのかなと考えるなど。救われてるよね…?

グレイシア:來栖令奈さん。エマの唯一のお友達。お人形。退屈な日々を過ごすドロシーちゃんにとっては、体調の面でも変化を得られるグレイシアには羨ましさを感じていたんじゃないかしら、とかね。思ったりね。していました。
声やセリフ回しの異質さをしっかり表現されていて、それに気づいてしまったら違和感しかなくなる。唯一無二のキャラクター。ビジュアル的にもまさにお人形のような可愛さで、それがさらに心に不気味さを残す。絶妙なバランス感での表現は勉強になりました。賛辞としての言葉ですが、しっかり気持ち悪い表現で愉快でした…!(気持ち悪くなきゃ人生つまらんというのが私の持論であります)
ちなみにグレイシアの願望を話す長セリフのときに流れる音楽がとても好きでした。それに合わせてだんだん自我が生まれて零れ落ちていく様は可愛くて愚かで素敵でした。エマのお話をずっと聞いていたってことは、幼い日のエマの影響もたくさん受けてると思うんです。もしお父さんが生きている幸せな日々が続いていたら、エマにもああいう夢みがちな一面が色濃く残っていたのかも。

ジャック:高橋2号さん。今回の座組のお兄さん(お父さんとは言いたくない)。稽古中もずっと見守ってくれていました。ドロシーちゃんとしては一切かかわりがありませんが、エマやメアの代役として一緒にお芝居できたのが嬉しかったです。
否応なしに浴びせられる、下品で下世話で最低なジャックの欲求。内心ジャック劇場と呼んでいた件のシーンは、本当に最低で最高でした。稽古中はややコメディな雰囲気もあってついニコニコしてしまったものですが、照明や音楽がしっかり入るとマジで気色悪い。エマとは劇中の場面よりも前に一方的に出会っていて、ずっと狙っていたからケイトと結婚に踏み切ったのでは?と思っています。エマちゃんのお父さん、追い詰めたりしてないかな…いや、じゃあ普通に出会って恋すればよかったのでは…いやダメだ、世間的に無理だよな…お金持ちだし買収するのもありかもしれないけど、それだと思いきり犯罪だし。でもじゃあもう家族になって合法的にクローズドな場所に繋ぎ止めたほぅ手っ取り早く支配できるもんな…むむ…(´・ω・`)
そういえば。休憩中にくまさんに指圧してもらってて、毎回汗だくで呻きながら叫んでるのがとても面白かった。私もちょっと遊びました。いい叫びでした。

ケイト:大西佐依さん。唯一お客様に向かって演説するキャラクター。ジャックと同じく、エマとメアの代役のときだけ一緒にお芝居できたけど、物語のなかではまったくかかわりがありません。でもあの子たちのことだから、お母さんのことも悪く言ってそう…。人の弱いところを見つけるのが上手な子たちだろうから。
自分の幸せをいちばん大切にしているキャラクターでしたが、ケイトの演説シーン(と勝手に呼んでいる)には共感できるところがあるのも事実。母親に対する幻想を全否定していたけど、もしかしたら最初はそうじゃなくて、エマを慈しむべき存在として愛していた可能性もあると思うんですよ。親子といっても結局は他人で、合う合わないは当然あって、そのなかでもなんとか母親であろうとした結果が今のケイトだったら?良き妻であろうとした時間があったなら、根っからの悪人ではないのでは?あと、どうしてもはじめの夫のことを「先に死んだろくでもないやつ」っていう言葉がすごく引っかかってます。うまく言語化できないけど…:(´・ω・`):
他のキャストさんも触れていましたが、さえちゃん自身はとてもおだやかな子でやさしい雰囲気を持っている子。ケイトとは芯の強さは似ているけど、ほぼ真逆と言ってもいいくらい。ケイトに対して「なんでそんなこと言うの?!」って憤慨してたのが可愛かったし、そのうえであのお芝居するもんだからかっこよかった。優しさとはなんなのかをちゃんと知っている。一緒にいて心が安らぐ存在でした。出会えてよかったな。

イザーク:日野佑哉さん。おかちさんが作品を引っ張ってくれたならば、日野さんは作品と役者とを支えてくれたかた。稽古のときからずっとにこやかに接してくれました。ありがたかったな。
イザーク先生とドロシーちゃんはまったくなんにもかかわりがなく、だからこそ手放しで笑うことができて、ただ無心でお芝居を楽しく拝見していました。コミカルだけど決めるとこはちゃんと決める!!上手!!っていう。今回の公演のバランサーは日野さんだと思っています。座組としても作品としても、芯の強さと真摯さを持って居てくださった。エマの生きる世界の中で、唯一敵ではなかったであろう人間。合間でも愉快にお話してくれて、私が心の安定を取り戻すための要素のひとつでもありました。もしまたご一緒できたらば、セリフを交わすことができたら嬉しいです。
あとね、イザークが誰にも名前を呼ばれない(´・ω・`)ってこぼしていて、たしかに!と。ふつうに生きてたら名前って呼ばなくてもどうにかなるよね。お母さんはいつのまにか名前よりもお母さんって呼ばれることのほうが多くなるし。そう考えるとしょぼんとしちゃうな…。

ハンナ:夏白澪奈さん。今回が最初で最後の舞台出演かもしれない、とのこと。誰も彼もが言っていたけど、成長の速度と深度がすさまじい…!もともとの澄んだ声質はそのままに、ハンナさんとしての凛とした響きや質が増えていくのがもう、なんかもう、お姉さんは嬉しくてねえ…!
とまあ偉そうなことを書いていますが、本当にね、稽古を重ねるたびにすごく魅力的になっていって、頼もしさみたいなものが増えていくのを肌で感じていて、勇気づけられていました。稽古場でもカラコンリハビリ中の私にすぐ気づいてくれたり、髪型とかのちょっとしたことを褒めてくれたりと、たくさん声をかけてくれました。劇場に入ってからは楽屋で隣の席だったこともあり、毎日メイクの濃さをチェックしてもらってました。自分自身で道を決めるのもそうだけど、決めたことに向かって歩みを進めるのは難しいこと。その先に楽しさや幸せがたくさんありますように。
ちなみに!私は!ハンナさんが!好きじゃないかもしれない!というより普通という言葉に甘んじる人が苦手かもしれない!と思いました。作中でエマとイザーク先生が言ってくれてるので詳細は省きますが、とんでもない暴力だよ…ありゃよォ……。

メア:たにかわ夕嬉さん。ご一緒するのは初めてだったけど、事前の情報がいくらかあったので震えながら稽古場でご挨拶させていただいたのですが、まさに血の通った声。エマの家族は良くも悪くも人間臭くて好きです。やってることは褒められたもんじゃないけれど。
実はずっとメアちゃんのことを考えている。自業自得ではあるんだけど、ちゃんと可哀想なことになっている。ジャックからは愛されないだけでなく、たぶんメアちゃんが好いていたであろう母親に顔が似てくることを明確に『悪いこと』として疎まれて、大好きな母親すらも純粋に愛するわけにはいかなくなくなって。言葉にするだけで心臓がずたずたにされていく心地。エマに対して「あんたの気持ち悪い妄想話なんて聞きたくない」って言い捨ててるくせに、最後には自分が妄想に取りつかれてしまうなんて最高に皮肉。メアちゃんがエマにやっていたことは褒められたことじゃないけど、実はしっかり心に傷を負って生きていた。なんかもうさあ…もうさあ…(頭を抱えつつ)
そんな複雑であろう背景を持ったメアを演じ切るたにかわさんの存在感たるや。愉快なかたなのにバリッと芝居が映えるし、色鮮やかでかっこいい。良い刺激をもらった、なんて可愛いもの。もはや劇薬。ありがとうございました。

神父:藤本東さん。ご一緒するのは約6年ぶり!時間の流れってすげー!相変わらず良い声だし事前にお芝居するしお上手だし、私もがんばらにゃぁ……とずっと震えていました。
神父って言うくらいだから教会にもいるでしょ!って思って台本を読んだら待てど暮らせど接触することはなく、じゃあ結果お前誰やねんとなってしまった存在。どこまでも果てしなく胡散臭くて自由で、誰よりものびのびしていました。物語を知ったうえで冒頭のシーンを見るとなんか気持ち悪くなります。神父がエマを導く、もとい唆す言葉はとても美しく優しく、つまりマジで最低ってことなんですが、印象に残ったかたもいるんじゃなかろうかと。
もちろん神父自身にも背景はあって、チラリと主宰のくまさんにお話を聞いたら「おお……」ってなりました。いろいろ繋がって楽しい。

音響のぐれはるさん。印象深いのはやっぱりベアトリスの長セリフのときでしょうか。それぞれのキャラクターが思いを吐き出すとき、なにかしらテーマソングみたいなものがあったんですけど、タイミングが絶妙。もう逃げられないんだ…と追い詰められてるみたいで、なんかこう、心が苦しかったです。当然お声がけしても普通にお話してくださって、ありがたみと申し訳なさを感じてました(でも話しかけていた)。ともに作品を盛り上げてくださり、ありがとうございました!
照明のまきまきさん こと石巻さん。ずっと悩みに悩んでいたエマを追い詰めるシーンは、照明の色のおかげで答えを見出せたと言っても過言ではないです。照明を見るのがもともと好きで、それは今回も変わらず楽しくて。視覚的にも『綺麗な地獄』とのお声が寄せられたのは、まきまきさんがいたからこそ!照明をされるかたの色彩センス、やっぱりかっこいいな。どんなものが見えてるのか見てみたい。お世話になりました!
舞台監督の吉川さん。日々のスケジューリング等々、しっかりと率いてくださったことに感謝してます。すごく人を見てらっしゃるな…!やんわりふんわりな私の雑談にも付き合ってくださって、ついついニコニコしちゃってました。全体を見ながらの日々の稼働、本当にお疲れ様でした!
しっかりお話はできなかったけど、美術を担当されたみなさま。がっつり建て込まれた舞台面に立つのは久しぶりで、正直とても高揚しました…!(素舞台もかっこよくて好きだけど、あの雰囲気の舞台は燃えます。趣向的に) 想像よりもしっかりした扉に興奮したのは私だけではないはず。壁の塗りや質感も見てて心がときめきました。素敵な世界をつくってくださり、ありがとうございました。
制作や受付周りを担ってくださったくるりさん、みおなさん。おふたりのフランクさとにこやかさが素敵で…!休憩中に音楽ゲームをしていたとき、一戦叩き終わって顔を上げるとおふたりが画面を覗き込んでいた衝撃というか恐怖は忘れられません。はじめましてにもかかわらず優しく接してくださって、それもまた楽しい思い出です。お客様をお迎えできるのは、おふたりが受付を守ってくださるからこそ!!ありがとうございました。
ヘアメイクのなすさん(呼称)。なすさんは『篭女の禽』もご覧頂いてたとのことで、ビジュアル撮影のときに数ヶ月越しのご感想と嬉しい言葉をいただき、すごくすごく救われたのを覚えています。呟きを拝見したんですが、かなり急ピッチであのビジュアルイメージを完成されたのだとか!イヤそうはならなくない?!というくらい、自分の中に全く無かったイメージで、新しい扉が開かれた気持ちです。かっこよかった。本当に。一緒に戦ってくださってたんだな、と胸があたたかくなりました。ありがとうございました。あたたかくして過ごしてください!
そして主宰と脚本・演出のくまさん、もとい久万川恵介さん。このたびは旗揚げ公演、本当におめでとうございます。何回言うのって感じだけど、最初で最後の大事な節目に役者として呼んでもらえて、とっても嬉しかったです。日々頭を悩ませながらも作品を届けてくださったこと、少しでも面白いものにすべく親身になってくださったこと、心強かったです。初日が明ける前の不安げな姿はちょっと面白かった。ロジウラテイコクのこれからの時間が、多くのかたに愛されるものになりますように!!!本当にお疲れ様よ!!!休めるようになったら休んでね。アンネの続編待っています。(欲が深い)

さいごにドロシーちゃんについて。
私が思うドロシーちゃんは、気が弱くて怖がりな子。だけど痛みに対して鈍感な子。冷静に考えたらめっちゃ嫌なやつ。くまさんとお話してお芝居して考えて、ようやく【ドロシー】に寄り添えた気がしました。
それもあってか、このお話が少しも地獄とかセンシティブなものとは思えず、ずっと楽しくて楽しくて仕方がなかったです。自分が虐げられることもなく、絶対的な味方であるベアトリスと一緒にいられる世界。ドロシーちゃんは自我を自覚するのがあまりに遅くて、自分の言葉を正しく言っているのはたぶん最後の3つの台詞だけ。シスターたちのなかで唯一絶望しながら死を迎えたのでは?と思うと愛しくて愛しくてたまりません。
エマの現実である学校のシーンについてはだいぶ迷ってしまって、ふと「そういえば昔、意地悪な子に私の嫌いなところについて理由を質問攻めされてたときってこんなんだったな!」と思い出すことができ!それを参考に精神状態を組み立てました。質問を投げるくせに答えには興味はない。ただ相手を傷つけるためだけに存在する言葉の温度。結果的に主宰のくまさんからも嬉しい言葉をいただけました。無駄にならなくてよかったねえ。

ちなみに ドロシー(dorothy)という名前には『神様の贈り物』という意味があるそうで、人形(doll)の語源だという説もあるのだとか。今回のお話にあまりにもぴったりで、ヒョェッッと思いながらニヨニヨ過ごしていました。他の登場人物たちも調べてみたら面白かったです。
〜〜 というわけで ここまでだいたい9000文字くらい。ちょっと久しぶりな駄文散文書き殴りでした。趣味の範囲なので許されたい。お付き合いくださったかたはありがとうございました。お疲れ様でした。長かったよね。
整理しておきたいことは書けたので、ひとまずこれにて。増えたり減ったりはすると思います。
ご一緒したキャストのみなさま、
ともに作品を作ってくださったスタッフのみなさま、
足を運んでくださったお客様、
足を運べずとも応援してくださったみなさま、
大切な晴れの日に呼んでくださったくまさん。
本当にありがとうございました。どうか心と身体を大事にゆっくり過ごしてください( ¨̮ )
〆
おまけ(というか書きたかったけど忘れてたこと)
キャラに対してテーマソングを考えるのが好き!今回ははるまきごはんさんの『ドロシィの忘れ物』という曲を稽古前によく聴いていました。好きです。
おまけのおまけ
私、写真を人と一緒に撮ってもらうのが本当に本当に苦手なのですが(お願いするのが恥ずかしい)、奇跡的にキャストのみなさまとお写真を撮るのに成功しました!大進歩!嬉しい!というのが今回ブログを書こうと思い立った経緯です。
◎出演のお知らせ|ロジウラテイコク 旗揚げ公演『Oh my God』
黒田七瀬です( ¨̮ )
X・Twitterやインスタグラムでもお知らせさせていただいておりますが、ロジウラテイコクさんの旗揚げ公演に出演させていただきます!


団体の主宰である久万川恵介さん(くまさん)は、むかし私がはじめて人前でお芝居をした作品でご一緒させていただいたことがあって、そのときのご縁でお声がけをいただきました。旗揚げ公演という大事な節目に立ち会えることがとても嬉しいです。素敵な作品にできるよう、座組にしっかり食らいついて駆け抜けたいと思います。
チケット発売は1/8(水)より受付開始しております。ぜひ足を運んでいただけると嬉しいです!なにとぞよろしくお願いします。
ロジウラテイコク 旗揚げ公演『Oh My God』
■公演日時 全10公演
2/19(水)19:00
2/20(木)19:00
2/21(金)14:00┊19:00
2/22(土)14:00┊19:00
2/23(日)14:00┊19:00
2/24(月)12:00┊16:00
※受付開始・開場は30分前
■会場
高田馬場ラビネスト
(〒169-0051東京都新宿区西早稲田3-27-4)
■チケット
一般席:4000円
A席(特典付自由席):5500円
S席(特典付特別席):8500円
■脚本・演出 ※敬称略
久万川恵介
■ご予約フォーム
https://ticket.corich.jp/apply/357247/007/
ビジュアル写真(左)とオフショット(右)を添えて。私が演じるドロシーちゃんはにこにこしてることが多くて、見てると楽しい気持ちになれる?かもしれない?キャラクターです。その魅力もお届けできるよう向き合って生きます。お写真はまだまだあるので、タイミング見つつ投稿していければと!ぜひお付き合いください( ˘ω˘ )


〆
2024/12/18〜22 若手声劇集団声珈琲『オトメボックスvol.5~いつつめ!~』@阿佐ヶ谷アルシェ 終演しました◎
黒田七瀬です( ¨̮ )
『オトメボックス vol.5~いつつめ!~』無事に終演いたしました!ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。


何度か触れているとおり、声珈琲さんは私がはじめて劇場で出演させていただいた団体さんで、なんならこの公演のちょっとあとに『オトメボックス』の初演があったと記憶しています。それもあって、出演のお話をいただいたときには「記憶に留めていただけてたんだ!」と嬉しさを感じたのを覚えています。
思いがけずというか、フライヤーが公開されたときにほかのキャストさんたちも知り、そのなかに以前出演したときにご一緒したかたが何人かいて!時の流れとか運命とか、なにかの節目みたいなものを軽率に感じてしまいました。都合の良い捉え方かもしれないけど、そんなつなぎ合わせを楽しむピースを見つけられること自体がありがたいことだと思いながら稽古に臨んでいました。
さて 今回は短編3本が楽しめる公演。1本目の『ぼくたちのだいだっそう!』では看護師の川村、2本目の『雪が降らないこの町で』では春奈、3本目の『TOKYO谷戦争』ではみなみちゃん(南阿佐ヶ谷)を演じさせていただきました。
『ぼくたちのだいだっそう!』では、主人公のひびきくんたちが訪れる病院の看護師役。こんなに短いスパンで看護師の役を演じることある…?と思いつつ臨ませていただきました。こども目線でおどろおどろしい存在に見えるような気持ちを心掛けていたんですが、照明が緑色ですごく良い気持ち悪さが出ていました…!色の力、すごい。
『雪が降らない〜』は主役を任せていただいたのもあって、配役が決まってからずっと苦しかったなあというのが正直なところ。迷走に迷走を重ねて、最後にようやく自分の中の答えを出せた気がします。とくに、リバー博士を演じた原ちなみちゃんとの掛け合いは楽しかったです。まっすぐに感情を向けてくれるしあわせ。数年ぶりに天野さんと掛け合いできたのも嬉しかったです。
『TOKYO谷戦争』については、「せち(私のこと)、舞台してるよね?」と何の脈絡もなく問われて恐る恐る返事をしたところ、最終稽古直前に南阿佐ヶ谷ちゃんは台本をほぼ持たない演出になりました。唯一持ってるシーンだって最後の最後にあるひとことだけで、これは…朗読…?とはてなになりました。逆に言うと「好きにしてくれ!」と動きの主導権をお任せいただけたということなので、同じく冒頭で台本を持たない藤田さんとやいのやいのさせていただきました。入谷さん、ちゃんと離婚したのだろうか。養育費の件は落ち着いたのかしら。結局どういう関係だったんだ…。
というわけで改めて。
ご来場頂きましたみなさま 足を運べずとも応援してくださったみなさま ご一緒できたみなさまと公演を彩ってくださったスタッフのみなさま 本当にありがとうございました。無事に終えることができてほっとしています。どうかみなさま、良き年末年始をお迎えください!
〆
◎出演のお知らせ|声珈琲『オトメボックス~いつつめ!~』
黒田七瀬です( ¨̮ )
改めてのお知らせになってしまうのですが、今年最後(かもしれない)おしらせです。
声珈琲さんの『オトメボックス~いつつめ!~』に出演させていただきます!


声珈琲さんは過去に一度出演させていただいたことがあるのですが、今回約5年ぶりに再び出演することになりました。朗読劇も約1年ぶりです。これまで出演させていただいたのは朗読劇ばかりだったので、思いがけず舞台のほうが出演した数が多い年になるというのは不思議な感じもしています。久しぶりの朗読劇、楽しんできます!
声珈琲『オトメボックス~いつつめ!~』
■公演日時 (黒田の出演回のみ)
12/19(木)14:00~
12/20(金)16:00~
12/21(土)13:00~
12/22(日)18:00~
※受付開始・開場は30分前です
■会場
阿佐ヶ谷アルシェ
(〒166-0004 東京都杉並区阿佐谷南1丁目3-6-15 B1)
■チケット
自由席:3300円
■ご予約フォーム
https://www.quartet-online.net/ticket/mtome5?m=01ceieg
ちなみに配信も予定しているとのことなので、そちらもあわせてよろしくお願いします◎
2024年も残りわずかな時期までお芝居できるのありがたいなあと思います。のこりの稽古期間もがんばってきます( `・ω・´ )!
〆