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観劇日記と役者ごと・お手伝いごとまとめ

ラフスタさんの「凍焔」について勝手にメモしておくだけのやつ

ついさっきブログを書いたんだけど、書ききれなかったことをなるだけ簡潔に書き留めておくだけのページ。思い出したように書くのでたぶんだんだん増えます。

 

 

・フレアが黒須さんにフラムとの過去を話している場面でのスモークさんを見て「なんでこいつ笑っとるんや」と思ってたけど、スモークさんが真実を話したときにすべてが繋がって鳥肌が立ちました。ありとあらゆる場所に伏線が張り巡らされていて、それをごくごく自然に表現する役者さんの細やかな技術たるや。スモークさんのきな臭い純愛好きです。恋愛のみならず何事も一途すぎると法律や理性なんかじゃ抑えられなくなるものなのかと。

・発する言葉は少ないけれど、誰より家族を思い、現在の状況に怒り、過去を悔いていたクロガネさん。父を無くし、母と分かれ、弟のフラムを亡くしても明るく前向きに生きようとするフレアを見て、過去の決別を後悔しながらうれしくもさびしい日々を過ごしてきたのだろうか。それとも自分なりに決別して生きてきたのだろうか。分からないけど、カレンさんと再会したときにいちばんいろんな想いを抱いていたのはクロガネさんなんじゃないかなあ。クロガネさんの斧は仕事の道具であり、家族を守る盾であり剣(斧だけど)だったのかなとか思ってました。

・イヴァさんお美しかった。イヴァさんこといづみさんのどろどろした感じの悪女、好きです。どこまでも素直で欲に忠実で、そういった意味ではいちばん純粋なのかも。自分のことしか考えてなさそうで、誰より他人の行動や思考を考えて先回りして、最終的に自分の幸せを掴もうとできる人。そういう意味で、とても愚直でまっすぐな方でした。これは悪女やでえ…。

・ブリュレさんが本当に好き。めっちゃ好き。具体的にどこが好きかというと、自分の置かれた状況を分かっていながらも自分であり続けようとするところ。私はあのほんの数時間のブリュレさんしか知らないけど、後半に行くにつれてせつなさが増していきました。どんな思いで豪華な生活を送る両親を見ていたのかな。無意識に見て見ぬフリをして、見て見ぬフリばかり上手くなって、自分さえそれに気がつかなくなっていって。本当のことを知ったら私なら心が崩れるだろうけど、あなたは前を向いた。裁かれることを選んだ。芯のある人は美しいけど、時々かなしい。頼むから報われてくれ。誰かに選ばれてくれ。あとブリュレさんのお衣装が手作りだったと知ったときも同じく衝撃でした。可愛すぎたしお似合いすぎた。

・熊堂さんに彼女ができて欲しい。そのうち高い壺とか買わされそうでお姉さんは不安です。良い子をつかまえられさえすればきっと幸せになれるはず。でもその前に破産するか捕まるかしそう。

・龍淵さんと園田さん、にぎやかで明るいおちゃらけコンビかと思いきや、今回の騒動を収めるにあたって、大活躍されていました。絶妙のリズム感がぴたっと合わさって、出てくるたびに笑わせていただきました。息のあったお二人の今後に期待なのです!いつか龍淵探偵事務所のおふたりがメインのお話とかも観たいんですがどうですか!!!(チラッ)

・ボルさんについては前回長々と書いてしまったのでこれ以上書くのもって感じなんですけど、願わくばどうか安らかな人生になりますように。そのやさしさと強さが、自分の本当の幸せのためにつかえる日が来ますように。

・私もイケメンポジション声になりたい

・黒須さん、今回は語り部的な立ち位置だったのかセリフは全体的に少なめだったようですが、そのぶん発する言葉のひとつひとつの引きが強かった。ここぞというところをぐっと盛り上げてくれました。本当にあの存在感はなんなんだ?主人公補正か?そんな軽口を吐いてしまう程度には妬ましく思えてしまう。

・井口さんの声質なのか佇まいなのか分からないけど、犬か猫かなら猫だよなと除幕で思っていたのですが本当に猫でした。彼については張り巡らされた伏線があまりに多くて、だけど気づけないほど巧妙に繋がっていました。理解した瞬間にはっと息をのみました。その上ではじめて「黒須さん」と呼んだ瞬間、そしてつんつんしながらも「先生」と呼び慕う姿が頭のなかで重なり、それを最後に飲み込んだ瞬間は泣かずにはいらられませんでした。猫は寄り添うもの、とよく言われますが、もしかしたら、そこに残されてずっと在った彼の魂に寄り添ってくれていたのかもしれません。もしくは自分の中の思い出に寄り添っていたのか。

・Aキャストさんも見てみたかったなあ!キャストの皆様のお顔立ちから雰囲気を察するに、またがらっと場の空気や作品の作り方が変わったんだろうなあと思うと残念でならない。映像化はまだですか?(小声)

・実家の飼い猫にとても会いたくなる(なんなら終わった直後に少し泣いた)

1204追記済