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観劇日記と役者ごと・お手伝いごとまとめ

幻月と書いてひかりと読みます、な感じのあとがき。

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黒田です。

8/7(水)〜11(日)に行われた「うつろう幻月」、全8公演が無事に終了いたしました。ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。

気づけば10日以上も過ぎてしまったわけですが、ずっとざわざわしていたというか、まったくブログの筆(指?)が進まず。ようやく書き終えました、いやはや。大変遅くなりましたが、個人的な雑多な感想というか覚え書きを。ぐちゃぐちゃなんだけどね、その粗雑な感情も思い出だと思いたいので。

 

さて

今回のタイトル、正しく書くと「虚ろう幻月」なんですが、観ていただいた方はその意味がお分かりいただけるかもしれません。少なくとも私のなかでは虚ろな感じの作品でした。

いつもお世話になっている気のおけない先輩こと児玉さんが主役をする、というとても貴重な(ご本人曰く、もう二度と無いかもしれないくらいレア)作品の原作をするというのは、正直いろんなことを考えました。考えた結果ああなったわけですけども、いかがでしたでしょうか。

この公演に原作として関わって、かれこれ9ヶ月くらいでしょうか。本当にいろんなことがありました。タイトルから何からいろいろ決めさせていただいたり、同時進行で役者さんや舞台セットなどが決められていくのをほぼリアルタイムで見るのは今回がはじめてで、うおー!すげー!やべー!(語彙力)な気持ちでいっぱいでした。いろんな方の才能を目の当たりにして感動していた反面、自分に対して腹が立ったり悔しくなったり。ひょえーっていう。それだけに、すこーしだけ黄昏てる自分がいます。すこしだけだよ。

公演が終わってからも役者さん・お客様関係なくいろんな方からご意見感想等々たくさんいただきまして、自分の中で再度解釈を深めてみたり反省したり、でもやっぱ面白いじゃん!と無駄に自分を褒めてみたり。他の解釈に触れるのってやっぱり楽しいですね。

あの子は本当はこう、こんなふうな人が最初の持ち主で、その人はこんな思い出を持っているからこんな力のツクモガミさんが生まれて、ほんでもってこんな性格の子になって…みたいな、話には描ききれていない部分もたくさん考えて、それを役者さんたちが命として形を吹き込む。ってすごい作業ですよね。自分でもそれをやったわけだけど、本当に本当に楽しかったの。目の前でどんどん世界が出来ていく様を見ているのは楽しい!

あと、皆様にタイトルをお伝えしたときに「うつろうげんげつ…?」「ひかりです!」と何度かやりとりをさせていただくのも、ひそかに楽しんでおりました。

 

実はこの作品が私にとってはじめての長編作品。初稿の段階では1.5倍くらい長かったので、時間的な問題もあって内容や言葉が変わっていたりします。差し込まれたシーンもいくつかありますし、場面転換だったりも違う。キャラクターの魅せ方も違います(中には新たな能力を得たキャラクターも!)。

台詞回しひとつとっても、新しい気づきがたくさんありました。もっと勉強しなければと思ったし、前に進みたいと再確認させられました。強くあらねばと自分に言い聞かせたのも多々。たくさん成長させていただきました。そんなことを考えております。

次はどうするとかどうなるとか、そういったことはまだ決まっていないので、今のところ今年度はこれでおしまいでした。自分のお友達や知り合い以外にも、いろんな方にお会いできて本当に楽しかったです。ありがたさを噛み締めてます。

じつは千穐楽の日に、地元から母が見に来てくれました。私がそれを知ったのは公演がはじまってからで、とんでもなくびっくりしたのを覚えてます。だって急に「千穐楽、見に行くからチケットよろしくね!」って言われたらびっくりするでしょ。飛行機と電車を乗り継ぐ距離なのに、わざわざ来るなんて思わないじゃない。よもや母の前ではじめて自分の作品を見てもらって、役者の部分も観てもらえていろいろほっこりしました( ˘ω˘ )

 

本当に思うことがたくさんありすぎて、これでもまだ足りないくらいの気持ち。また新井質屋店にまつわる人たちに会いたいです。楽しい作品にしていただけて本当によかったです。たのしかった。うれしかった。くやしかった。そんな気持ちがたくさん。

 

改めまして、今回作品づくりに携わってくださったスタッフ・役者の皆様、そして足をお運びくださいました全てのお客様。本当にありがとうございました。またどこかでお会いできますことを心よりお待ち申し上げております。お目にかかる機会をいただけるようにまたは作れるように!とりあえず早く咳コンコンは完治させねば。そろそろしんどいです。

 

では、またいつか。