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観劇日記と役者ごと・お手伝いごとまとめ

集団NO PLAN「家族百景」# 7/6(土)19時~

藤丸亮さんの書く作品が好きです。そこに存在する風景や音が好きです。でもね、あのね、本当にずっと秘密にしてたんだけどね、あのね、怒られそうなんだけどね、

最初の頃、藤丸さんのことを藤丸「りょう」さんだと思っていて、去年の暮れくらいに「あきら」さんなのだと知りました。

そんなことを考えてたら「りょう、じゃなくてあきらです」という旨のツイートが・・・

申し訳…申し訳なさが…訓練足らずが露呈してしまった…フラグかな…?

 

そんなわけで

7/6(土)・7/7(日)に行われた、集団NO PLANの「家族百景」を観劇してまいりました。

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家を取り壊すことになったのがきっかけで、血縁者や関係者が一同に介することになったのが物語のはじまり。物販整理で過去に書かれたであろう手紙が見つかり、全員でそれを眺めながら(悪趣味)、かつてこの家に住んでいた光朗と紅葉という夫婦のなれそめを紐解いていくお話。キャストさんが入れ替わり立ち代わりで光朗と紅葉を演じ、家族全員でその人生に触れながら時間が進んでいきます。

藤丸さんの脚本といえば、はじめにバッときてガッと掴まれて気づいたら物語のなかに投げ込まれている、っていう展開がある意味お約束になっていると思っていて、頭ではそんなの分かってるのに気づいたら巻き込まれていて。それは今回も例外ではなく、気づいたら物語の時間軸に身を置いていました。慣れる日は来るのだろうか。

そもそも公演開始時にフラっと藤丸さんが舞台の端っこにいて「おや?」と思って目をやったら、次々にキャストのみなさんが舞台をうろうろしはじめてたわけですよ。それを目で追ってる時点ですでに引き込まれていますよね。無意識に。それに気づいたときがいちばんゾワっとします。

次にゾワっとしたのが、桃華ちゃんと達哉くんが急に光郎と紅葉になったこと。ずっと猫追っかけてた子が急に曽祖父母と同じ台詞言って空気感がガッと変わるんですよ。ちょっとしたパニックを起こしました。気づいたらそこに居合わせてしまっているというか。伝わります?

 

飛田さんとならはしさんの存在感と空気感含め、そのすべてが本当に素晴らしかった。たった一言発するだけでガッと心を掴まれるアレ。なのに途中でナウでヤングなおじいちゃんとか、ぶっちゃけお前元気だろと思わざるをえないおばあちゃんとか、そんなはっちゃけた役もこなせるうえに思い切り爪痕を残して行く。光郎と紅葉の本来の時間軸に戻って、それぞれに装飾品を受け取って身に纏ってからはほぼ泣いてました。気持ちが溢れ出して止まらなくなりました。まさかここまで泣くと思っていなくて、手元にハンカチとかティッシュとかを用意していなかったのが仇となりました。ボロッボロです、本当に。最後の黒猫のシーンは完全に涙腺が無に還りましたね。最初に見たときはちょっとした回想シーンかと思ってたのに、2回目に見たらこんなに切なくなるなんて。こんなに大事な、愛のあるやりとりだなんて思いもしないじゃないですか。意味のないものは何もないと思ってるけど、それでも、まさかあんなアプローチしてくるなんて思わないじゃないですか。

生のお芝居を目の前で観るとやはりゾワッとしました。こわいシーンというわけではないのに、変な冷や汗をかいていました。そしてたくさん泣きました。

当然ながら、今回出演されているどなたも存在感が強く、個々に魅力的な部分をたくさんお持ちで、言葉のひとつひとつに涙が出てしまうんですけど、個人的には、遼さんがお父さんとお話しているシーンがいちばん胸が苦しかったです。いろいろと思うことがあるのはそうなんだけど、藤丸さんの姿がすごく小さく見えたんですよね。体格がとか見目とかそういうのじゃなくて、すごく小さく見えてしまって、こみ上げてくるものが止まらなくなって涙がブワッと出ました。

最後のほうで、何もない場所を照明が照らす演出があった気がするんですけど、あれもまたせつなさが増したなあ。なにもないはずなんだけどなあ。なんでだろうなあ。すごく惹かれたんだけど、はっきりとどこだったかは覚えてない・・・記憶力のなさが悔しい・・・でも好きだったのですよ・・・。

 

あとね、触れるのも野暮かなと思うんですけど、あれはアンサンブルと呼んでいいのでしょうか。豪華なアンサンブル。攻撃力がめちゃくちゃに高くて、光郎as藤丸さんのシーンは目があと3個くらい欲しかったです。見所も聞き所もたくさんあって面白かったです。 あわよくば…あわよくばもう片方のチームの公演も観たかった…!自分の予定的に無理だったのが悔やまれるけど、作品に触れられて本当に良かった。゚(゚´ω`゚)゚。

ゲットした台本を読みながらブログ書いてたら、また泣きそうになってます。鼻の奥がつんとします。うう。

(結局アホみたいに長く書いてしまった)

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そして最後に

私がはじめて藤丸さんの作品に触れたのは、ちょうど1年前の「MAZE☆爆裂セイバー&40」がきっかけでした。予約した段階ではスコーンと忘れてたんですが、意図せずまったく同じ日・同じ時間に予約をしていて、あとから思い出しました。

1年前の公演以来、月に1度はお芝居を観に足を運ぶようになって、いろんな方と出会って、いろんな物事が動き出したので、とても感慨深いです。お芝居ってこんなに面白いんだと改めて実感しました。もうね、本当に面白かったんだもん。そのときはブログに自分の感想を書き起こすことに慣れていなくて、何度書いても言葉をまとめることができなくて、結局投稿できずじまい。いまだにメモアプリに、下書きの下書きが保存されています。あのときも面白かったなあ。勝手にしんぱしー。

 

そんなわけで

勝手にいろいろと感慨深い公演でした。今後も観に行きたいなあ。死ぬまで芝居やりたいし書きたいなあ。携わりたいなあ。

です

 

最後と言いつつもう少しだけ

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8月の「うつろう幻月」のフライヤーも折り込んでいただきました!実はこのフライヤーをデザインしてくださった東洋トタンさん、家族百景のフライヤーもデザインされていまして、それ以外にもチラホラと…!お人柄やキャラクター含め、すごく好きな漫画家さんです。見かけたときはぜひお手に取ってみてくださいませ。本当に素敵なの。

ご一緒する児玉さんと須藤さんともお写真を撮っていただきました!ありがとうございますっ!

予告は下記にて。

 

では、また。

 

【黒田さんの次回予告💭】

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agreable公演「うつろう幻月」
日時:8/7(水)🥛19時〜
  8/8(木)19時〜
  8/9(金)15時〜/🥛19時〜
  8/10(金)🥛14時〜/18時〜
  8/11(日)13時〜/🥛17時〜 
  ※黒田は🥛回に出演します
場所:中野ウエストエンドスタジオ
料金:3500円(全席自由席)
https://www.quartet-online.net/ticket/uturou-hikari-?m=0kiebcd