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観劇日記と役者ごと・お手伝いごとまとめ

2019/09/14-15 Matsu-Ragi丸「CAROL〜gang star & downtown princess〜」がはちゃめちゃに面白かったお話

黒田ですッ。

Matsu-Ragi丸の第2回公演「CAROL〜gang star & downtown princess〜」を観劇してきました!

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ででん!

Matsu-Ragi丸のお三方をはじめ、見知った方が多々出演されてる公演!昨年第1回公演を観て、第2回公演のお知らせが出てから、ずっっっと楽しみにしてたのです∠︎( 'ω')ノ✨

第1回公演のブログはこれ:Matsu-Ragi丸「ZWEI〜Reincarnation」を観てきたお話 - さめざめと息をする

 

ハ〜〜〜〜〜〜!!!!!

すごくすごく楽しかった!楽しすぎて、キャストさんが変わったらどんなふうになるんだろうと思ってしまって、はじめてお芝居のリピートをしてしまった…!観に行って本当に良かった!

そんなわけでいつもの備忘録ですが、感情のままに書いてるので誤字脱字等ありましたらすみませんです。結論から言うと、超超超楽しかったです!

 

まず声を大にして言いたいのが、シガーが…王子だった…あれは紛うことなき王子様だった…いやギャングだけども…!居場所になってほしすぎたし、愛を捧げられたすぎた。前回公演のときとは違うタイプのカッコよさ。女性はみんな素敵さ、で崩れ落ちる町娘の中に私も混ざりたい。ファミリーのメンバーをすごく大切にしていて、その子たちもシガーやファミリーを大切にしていて、仲睦まじい家族の様子を見守れてほっこりしました。もちろん楽しいだけでなく、思わぬ裏切りがあったりしたけれど、それでも許して一緒に戦おうとする姿もまた良いなあと。許せない、だけど許すよ家族だもん!のセリフがすべてだと思います。シガーに支えられてるのはファミリーのみんなで、でもシガーを支えてるのもファミリーのみんな。家族ならきっと当たり前なのかもしれないけど、当たり前じゃないよね。一歩間違えば狂ってるけど、それすらも美しいから不思議。

ミラもミラで純粋無垢な少女で、お願いだから幸せになってくれ…という気持ちでいっぱいでした。果てしなく可愛いし、だからこそコメディパートの面白さが際立つのではなかろうか。。処刑直前でラブマシーンを歌い出すとことか意味わからなすぎて逆に面白かったもん。かなり緊迫したシーンのはずなのに、ここで?!ってすごく思うじゃないですか。あの時点でシガーたちが助けに来るのを知ってたらわかるけど、たぶんそういうわけでもなさそうだし…だからこそ驚きと同時にフフッてなるわけで…ユーモア欠乏症の私としては「あそこであれ書いちゃうのすごいな」の思いでいっぱいでした。あの流れがあったからこそ、最後まで楽しく観られたのだと思います。あとユタってユダですか?

実は個人的にずっと思っていたというか、観劇しながら思ってたのですが。昨年は松本さちさん演じるキャラクターが死んでしまったので、お話の途中で「今回は志穂さんのキャラクターが悲しいことになるのでは…」っていう、いかにもなことなんですけど。でも今年は!誰も!死なない!!!完全なる(?)勧善懲悪!!なんというハッピーエンド!!!

最後のシーンで、Matsu-Ragi丸のお三方が揃ってお話?している様も勝手にグッときてました。ミラとシガーの2人が楽しげに話していて、団長さんがそれを眺めてる、っていう。フフッとなりました。妄想だけが取り柄でございます。

あとね、セット!プロジェクションマッピングを使われていたのもあって真っ白だったのですが、すごいなと思ったのが「どの場面でもその場所に見える」こと。もちろん映像の効果やお芝居の影響はあるけど、階段の位置や上段真ん中の手すりの位置とか、全部違和感なかったもん。すごく考えられているんだろうなあ…立体的な発想力と創造力ってすごいなあ。それを形にして人を支えるのってマジすごい。

 

以下箇条書きのような何か

  • 団長さん、めちゃくちゃいいキャラで好きです。媚び売ってんだよ!とかのコメディシーンはもちろん、人々に呼びかけたり真面目なトーンでお話されてるところも好きでした。いちばん人間性が不透明なキャラクターではありましたが、出てくると無条件で笑ってしまう。好きなセリフは「俺は知らん」でした。衣装とヘアメイクも厨二心に刺さりまくりで、立ち振る舞い含め、いちばん好きなキャラクターです。マールと逃げてるときの威嚇の姿が可愛らしくてですね、きっと眼光で人を殺せる方なのかしら…きっと良い人…な気がする…願わくば…!
  • 当たり前なことを書きますが、皆さん歌がお上手で感動した…!マールさんの芝居での歌も心がじんとしたし、シスターラビとミラの懺悔室での歌は気づいたら泣いていたし、、「ご飯は食べているかしら」「食べているわ」「寒くしていないかしら」「大丈夫」っていう歌でのやり取りに思いが溢れていて、明るいメロディなのに胸が締め付けられました。歌が得意ではない身からするととても憧れるし、昨年同様ミュージカルの楽しさ素敵さをいっぱい感じました!
  • ルージュさんが素敵!前半はたまらなく色っぽくて、真っ赤なドレスがすごくお似合いなのに、バスチーを思って泣いてるシーン以降はあの服が違和感満載になるのすごい。セクシーな悪女ではなく、ひとりの女性としてのまっすぐな愛情が露呈していたからなんだろうなあがんばって背伸びして、マフィアに似合いの女になるべく選んだのだろうか。バスちゃんが〜って泣いてる姿からは、そこまで繰り広げられたシーンで垣間見られたオーラは皆無だったけど、とても人間臭くて可愛くて素敵でした。ダンスから漂うお色気もハンパなかった。目を奪われました。色気が欲しい…!
  • ふとした瞬間に「日記をめくろう〜♪」と歌ってしまう病気にかかりました
  • マールさんの「今日は休みだよーん」が気が抜けすぎてて可愛くて好きです。しかも美しいって何事…?ミラのために一肌も二肌も脱ぐお姉さん、素敵でした。あんたの歌好きだよ、歌ってごらん。という言葉がとても優しくて、内なる妹メンタリティが騒ぎました。
  • いま話題のバスチーを食べたくなりました。須藤さんカッコいいなあ…歌うお姿を見たのははじめてで、ゾワッとしました。エロかったです。溢れるギラギラ感も素敵でした。
  • 開幕1発目の曲の歌詞があまり聞き取れずシュンとなりました(´・ω・`)が、そこは妄想と想像とワクワクでカバー。開幕のドタバタ感があってカッコよかったです。
  • オープニングアクトのイントロのミラとシガーが祈ってる姿が脳裏に焼き付いて離れてくれない…!美しすぎませんかね。あの場面のブロマイドが売られてたら10枚は買う(保存用と飾る用と布教用とで買う。根がヲタクメンタルなので表現が気持ち悪かったらごめんなさい)。なんかもう、あれを見たときは時間が止まるかと思いました。時間は止まらなかったけど息は止まりました。ああいう感じのオープニングアクトは実は苦手なんですが、そんなこと言ってられないくらいすごくカッコいい曲!全員で歌うサビは本当に圧巻!サポートキャストさんやダンサーさんも加わって、フリ付きで歌っているのもあって目が追いつきませんでした。プロジェクションマッピングの映像もかっこよかったー!団長さんが思い切り厨二感マシマシで歌ってくれたのがクセになりました。
  • キンダ左大臣とネットさんがミラに事情を説明するシーンで、終わりのところでダンサーさんが仰け反ってお二人に台本をお渡しするところがね…面白くてね…!コミカルな感じのダンスも見ていて楽しかった。ピンポイントだけど、ネットさんの「ご説明しましょう」の言葉が素晴らしく好きです。水野さん美しい。間近で見たら美しすぎて目が焼けそう。それくらい美しかった。幸せになってほしい。あと何番煎じかも分からないことを言うと、小田さんの闇落ちキャラとか悪役とかが本当に好きです。爽やかさが逆に怖い。
  • フィッツ右大臣とケージさん、どこからどこまでも悪役でおお…ってなった。圧倒的悪役。あのお声でこの世のすべての欲望を〜〜って歌われると、おお…ってなってしまいます。人の欲望のすべてが心底欲しい、っていう感じ。ケージさんはケージさんで可愛らしいところもありつつ、おとぎ話でよく見る継母かのようなねちっこい悪意のようなものをひしひしと感じました。絶対悪って作品のなかでかならず必要で、悪が立たなければ正義も立たないって言うじゃないですか。まさしくその通りだなと身をもって感じました。震える。
  • 2回観たのもあって、役者さんだけでなくダンサーさんもたくさん注目できたのだけど、身体の伸ばし方や魅せ方、なめらかさなどなど、ふつうの人間とは違う動きをされていた…!バシッとキメるところもあれば、優しくしなやかなところもあり、観ていて全く飽きないしむしろ目を惹かれました。言葉ではなく手の先指の先まで表現されてる姿、美しかったです。カッコいい!!!
  • 今回は1日めと2日めでキャストさんが違うので(シスターラビ役が西村ちなみさんとひと美さんのダブルキャスト)、思い切って2回観に行ってきました。お二人とも可愛らしいし母性に溢れていたし、でもやはり違う方なのよね…当たり前だけど。だからこそ、ミラに対して抱いている思いをたくさん想像することができて、思い返すと胸の奥が少し苦しいです。お母さんと呼ぶのを止めさせたこと、自分の本職を脱ぎ捨てずにミラを立派なシスターとして育てようとしたこと、前国王のこと。たくさんたくさん思いがあって、苦しみや悲しみを受け止めて生きておられたんだと想像すると…それは全部ミラへの愛情なんだよね、と。素敵な方でした。
  • 何度かご一緒している東洋トタンさんのイラストが登場していたよー!事前に聞いていたのもあって、イラストが登場したときは思わず高まりました。個人的に、トタンさんのすごいところは「作品を読んだうえでこちらの意図や作品で見せるべきところをきちんと汲んでくださる」ところだと思ってまして、今回もまさしくそれなのです。チノさんの思い出話(これまた歌が上手で聞き惚れてしまう)と、白黒の影絵がとてもマッチしていて、悲しい歌声がさらに色濃くなって、うわあ…うわあ…と耳で目で感じました。2日目に一緒に観劇させていただいて、そのことをお話したらいろいろお話が聞けてまた楽しくなりました。トタンさん、お疲れ様でした!
  • クリストくんの不憫さがクセになります
  • 2日目、前の人がほぼ前屈みになって観劇してて、マジで見えなくてぷんすこしてました( ‘ᾥ’ )あれ本当に見えなくなるから!やめて!!観たのが2回目だったから内容を把握できたけど、ともすれば何のこっちゃわからなくなるくらいずっっと前傾姿勢。頼むから宝塚の観劇ガイドラインを熟読してから観劇して欲しい…マジで見えないから…!

 

あとなにか…なにか書き忘れたことは…!情報量と気持ちの振り幅があまりに膨大で頭が追いつかないので、思い出したら追記していこう( °ω° )💭

キャスト&スタッフの皆様、本当にお疲れ様でございました!楽しい時間をありがとうございます!第3回はあるのかしら。またあるなら観に行きたいと素直に思えた公演でした。楽しかった〜〜!!

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では、また。