ysg

観劇日記と役者ごと・お手伝いごとまとめ

2022/10/8-10 Matsu-Ragi丸 第3回公演『MERDE』@武蔵野芸術劇場

ややご無沙汰しております。黒田七瀬です。

気づけば11月目前、とたんに肌寒くなったことにより「冬服がない!!!」と慌てふためいております。毎年断捨離後に買い足す前に季節が変わってしまって追いつけません。皆様いかがお過ごしでしょうか。

10月といえば!今年は!


f:id:mikoxn:20221010210000j:image

f:id:mikoxn:20221010210004j:image

Matsu-Ragi丸の有観客での公演が開催ということで、アワワおかえり日常…!大変に嬉しい気持ちでいっぱいです。過去の公演も10月だったかと思うので、どこか心待ちにしていた私が居ます。

2019/09/14-15 Matsu-Ragi丸「CAROL〜gang star & downtown princess〜」がはちゃめちゃに面白かったお話 - ysg

そんなわけで観劇して参りましたので、めちゃくちゃに遅ればせながら例によって(殴り書きの)感想たちをつらつらとメモしています。観劇しないと感想を書くなんて無理なので、この工程を踏めるのがいつも嬉しいです。よろしくお願いいたします。

なれば

  • 主役はたぶんシルフィなんですけど、それ以外のキャラクターたちも個々に抱えているので、それぞれに魅力的な作品でした。おしほさん演じるシルフィの跳ねる感じがとても可愛くて!セリフや歌やダンスが素敵なのはもちろんなんですが、私がいちおししたいのはハケるときの跳ね具合。がんばらなきゃ!(ピョンッ)ていう感じでハケていくので、同じように心が(ピョンッ)て跳ねる感じがします。元気をもらえました。アイドルは髪の毛の先まで可愛いじゃないですか。そういうことです。
  • マーゴを演じていた水野愛日さんの立ち姿、本当に美しいのでつい見惚れてしまいました。ライトを背に立っている影がとても綺麗なのはもちろん、階段に腰掛けて前を見据えている姿も凛としていて美しかったです。細部までがしっかり芯が通っていて、これが見られるということなのか!と(呑気に)考えておりました。パフォーマーの皆様の中で踊っても引けを取らない!そのフォルムと言いますか、自信にあふれている姿はまさにマーゴ!この子は愛されて来たんだわ、大切なあらゆるものをしっかり愛しているんだわ、と。ダズに注いでいた愛を自身に、夢に向けて前に進む姿は本当に素敵だし勇気をもらいました。でもねえ〜〜ふとした瞬間がねえ〜〜可愛らしくてねえ〜〜!純粋にまなびぃさんが好きです。素敵でした。
  • ユニカこと西村ちなみさんの歌に惚れ惚れ。お芝居が好きなのはもちろんとして、この劇場を愛しているのだとひしひし伝わります。役柄的には長年キーノート劇場に立ち続けている大ベテランの女優さんというのもあり、その対比として若手のコニーことゆりなさんがいるっていう。「若さが武器〜♪」のパート、生意気で可愛くてあざとい要素が盛り込まれてて良きです。若さは美しいけど美しさは若さではないので、それぞれの持つ美しさが炸裂してて楽しかったです。どちらが良いではなくて、どちらも好き。
  • あんなぽんたさん見たことない!!!というくらいの分かりやすい悪役ポジションであるホーネット。ぽんたさんの歌い方や踊り方がコミカル要素を含んでいるので、『嫌いになりきれない悪役』という感じで好き。やだぁあいつ嫌なやつだもん。と言いつつ直接こちらから攻撃するわけでもなく。たくさん頑張って悩んで、いろんな感情を抱えながら自分を選んだんだなあ、と。結果的に富と名声は得ているので成功したと言えるんだろうけど、きっとねえ、ずっと満たされないんだよ。その感情を無理やりバイタリティに変換して前に進み続けるんだと思う。負の感情をガソリンにできる人は底知れないから怖い。故に目を惹かれたりもする。幸せになったと感じてしまったときが正念場なかんじ。ぽんたさんご自身が「なんでも陽キャになっていく〜!」と言っていましたが、それってすごく魅力的な要素だと思うのです。
  • 第1回公演から出演されてる小田久史さんのパペットのシーン、最高に気持ちが悪かったです。自己主張ってなんです?究極言ってしまえば人に流されているのも自分の選択に他ならないのであって。ダズの目虚無感が客席の、乱視弱視を抱えたひとり(私)に届くのはね、それはもうお芝居であり表現力の成せる技ですよね。彼の環境が変わったというよりは付いていく相手が変わっただけで、根本的にダズはたぶんずっとあのままなんだろうなあ。
  • グレッグ もとい まさともさんの動作?所作?が本当に面白くて「すげー!!!」となりました。「練習しよう?」のくだりは、グレッグのお芝居スキーな部分と人の良さが集約されているのでは?ととても思いました。とにもかくにも練習しよう、お客さんは演劇を、あるいはこのグレッグを待ってるんだからね!!!!(圧)という無言の圧。その圧を持っていたとしても人を攻撃しないのが個人的なグレッグさんの好印象ポイントです。お芝居が、演劇が、ミュージカルがお好きな方で、利害の一致でホーネットと一緒にいる部分もあるかもしれないけど、それよりもとにかく表現が好き!人を愛し愛されるのが好き!という完全なる光。少しも影が見えない。その分誰かを濃く翳らせてしまっているのかもしれないけど。それを受け止めて前に進む強さを持っておられる。途中から何を書いてるのか分からなくなりかけていますが、最終的に選んでくれた道筋がやっぱりまっすぐで、人となりを裏切らずに光でいてくれてよかった。明るくあってほしい。誰かを支えてあげてほしい。たとえ当人にそのつもりがなかったとしても。
  • サポートキャストおよびパフォーマーの皆様、出てくるたびに衣装が違う…!ガツガツ踊ってしっかり魅せて、数刻後には違う人になって溶け込んでいる。村上さんと渡邉晃さんに関してはセリフもありますからね。かっこいいの一言。
  • (これは個人的な感想です、と念を押しつつ)今回はエンタメの世界が舞台なのもあると思いますが、これまでの公演と比べて明かりの色彩というか色味が淡く感じました。Matsu-Ragi丸だけじゃなく、これまでに私が観た藤丸さんが脚本と演出をされている作品って、私が照明の明かりに目を奪われやすいのもありますが、色の印象というか存在感がとても強いんですね。だからなんか、こう、明かりの色がね、いつもよりも淡く見えてしまって。プロジェクションマッピングを使う特性上、舞台自体が白がメインなのも多分にあると思いますが、なんというか「お?」ってなってます。ここは自分の中で消化できていないので言葉選びが難しいんですけど、いろんな意味で「あ、作品終わるんだな」と思いました。わからんよ!わからんけどね!
  • 過去の2回の公演では、Matsu-Ragiのお2人が演じるメインキャラが幸せに!仲睦まじくハッピー!っていう印象が強かったんですよ。だから内心「なんだかんだおっしゃいますけど、今回もハッピーエンドなんでしょ?記憶も戻りますでしょ?」とすこーし、ほんのちょびっと安心していたんです。そうあってほしいと願っていたんですよ。だけど実際は記憶が戻らないどころか記憶できる時間が一日から半日になっているし、日記持ってないからシルフィのこと覚えてないし、「ハッピーなのかな…?????」ていう結末。みんな集まって大団円ではあるけどハッピーではないです。Matsu-Ragiの持つ光の如き幸せに甘んじていた自分に気づきました。頑張って生きます。

f:id:mikoxn:20221010212510j:image

愉快な前説にて。

こうしてまた有観客で好きな団体さんのお芝居を観られる!というのは、数年前までは当たり前に根付いていた事象なはずなのに、それがめっきりなくなって。でも複数回のカーテンコールを見て、きっとまだお客様も役者さんも手探りなのだわ、でも愛しているのは変わらないはずだから続いていって欲しいわと思いました。しっかりエンタメ!な作品を観たからか、そんなことを考えておりました。

とにかく楽しかったです。劇場のあの空気が好きです。人の熱気が好きです。誰かの愛に触れるのは心地よいものであると思いたいです、と。

皆様お疲れ様でした!!!!

2022/10/20〜23 トライディア『異世界行ったら、すでに妹が魔王として君臨していた話。』終演しました◎

こんばんはです。黒田七瀬です。

アンダーキャストとして出演させて頂いた『異世界行ったら、すでに妹が魔王として君臨していた話。』無事に全公演が終了いたしました!ご来場頂きました皆様&念を届けてくださった皆様、本当に本当にありがとうございました。珍しく公演直後で心に余裕が生まれたので、このタイミングでつらつらと感想を書くブログです。


f:id:mikoxn:20221024233643j:image

f:id:mikoxn:20221024233646j:image

前回はお手伝いとして参加しておりましたが、今回はアンダーキャストとして公演にも出演させて頂けるということで、いろんな思いをぐるぐるさせていた約2ヶ月間。錚々たる先輩方とともに稽古させていただいて、同じ作品に役者として関われたことが本当に嬉しいし恐れ多いです。そして今回も本公演では受付として皆様をお迎えさせていただいておりました。重ねてありがとうございました。

 

ツイッターでも何度も呟いたとおり、今回の公演は各日2公演×3日間、公演日によってキャストさんがまるっと違っていて、複数公演で同じキャラクターを演じているのは狩野さんと一条さんと聖子さんの3人だけ。まさともさんについては公演日によってキャラクターが違うという。半分以上が1日のみ出演なので、それぞれの公演が全然違う印象で!

稽古の時は参加してる方で入れ替わり立ち替わりだったのですが、本公演の方がいないときには代わりにアンダーの子たちが入っていました。追いかける背中すらも見えないほど活躍されている先輩方とご一緒して、いろんなことを学ばせて頂きました。メインの役・兼ね役のどれをとっても、本当にどのキャラクターも魅力的!身の引き締まる思いでした。本当に ぞっとするほど 魅力的な方々でした すごい

 

f:id:mikoxn:20221024235151j:image

さて アンダーだからと言って、アンダーキャストの子たちが足りないかと言うとそうではなく。特に前回公演から連続で起用されてる4人(あきちゃん、まるさん、すぎさん、姫ちゃん)はモチベーションもとても高いし、トライディアを詳しく知ってるからこそ、たくさん引っ張ってもらいました。お友達ながら初めて一緒にお芝居できたまいちゃんと、今回が初めましてのあみちゃんもそれぞれ良いところを持っていて。それぞれにちゃんと魅力を持っていて、同じ公演に出るいち役者としていられて本当に有り難かったです。以下私の印象。

  • とにかく一生懸命で熱くて優しい安定剤まるさん(知らないうちに私のラジオのリスナーになってた)
  • 思ってたよりもゆるキャラで、全然怖い人じゃなかったすぎさん
  • しっかりしてるししっかりしてそうなのに、意外とぽやぽやしてるあきちゃん
  • 絶対的に可愛くて、愛されて愛して生きている姫ちゃん(たまに変態になる)
  • 私が歩いてたらトコトコやってきて横に来ては接触してくるまいちゃん
  • 板の上に立つために自分なりに模索して模索してがんばれるあみちゃん

ほんとうにありがとうねえ。みんなのあたたかさに支えられてました。

 

あとね!これは自慢なんだけどね!

f:id:mikoxn:20221024235259j:image

今回演じたキャラクターのひとつ・ボイスを原作者の根田先生が描いてくださったんですけど、やばくないですか〜〜〜!!!!!ボイスがお礼を言ってくれたよ〜〜〜!!!!!公演が終わったら自慢するって決めてました。よく見ると下書きの鉛筆の線が描かれてるのも良いのですよ。本当に嬉しいです。大切にします。

今回私が演じたおいもちゃん/ボイス/ユキウサギ、いずれも個性的なキャラクターたちでした。ユキウサギについては気づいたらレギュラーキャラになってたね!可愛いね!!!

どの子もとても好きなんだけど、私はやっぱりボイスが好き。たくさん活躍してほしいなって思います。あなただけのまっすぐさに忠実に生きてくれ。おいもちゃんは勝手に幸せになるだろうし、自分で気付かないうちに幸せを与えて受け取る子だから大丈夫だと思ってます。ユキウサギはほら、ユキウサギだから…子育て期以外は可愛いはずだから…!

 

そんなわけで!

f:id:mikoxn:20221025000334j:image

異世界妹公演に携わったすべての皆様、本当にありがとうございました!公演という形で皆様の前に立つのは、年内はこれが最後。6月からやや定期的に御目通り叶って嬉しかったです。愉快でいられるように引き続き頑張ります。これからもよろしくね。

f:id:mikoxn:20221025000758j:image

では。

黒田七瀬

 

【追記】思いがけずおしのしを頂きました。初めましての方とのことで、私を見つけて頂けてうれしい気持ちでいっぱいです。メッセージの内容は隠していますが、大切に読ませて頂きました。ありがとうございました!

f:id:mikoxn:20221025001011j:image

2022/8/5-7 こらーめす『空間偽装実験case.3 イベントスペース→地下アイドルライブ タイトル『Live alive』』

こんにちはです。黒田七瀬です。

はてさて!

こらーめす第1回公演『空間偽装実験case.3 イベントスペース→地下アイドルライブ タイトル『Live alive』』を観劇してきたのでブログを書いておかねばの回がやって参りました。


f:id:mikoxn:20220809012739j:image

f:id:mikoxn:20220809012736j:image

ヒュー!!

ぶっちゃけ8月は楽しみが連チャンで鬼胃もたれな感じなんですけど、楽しみなものは楽しみなので、るんるんで観劇してきました(2回観ました)。

では いつもの 感じで メモです 

  • お芝居を観るとわりとね、泣くまではなくとも泣きそうになることが多いんですけどね、私がうるっときてしまったのはいちばんさいしょの、さいしょの、スワさんことすわすわさん(わざと書いている)のアナウンスのシーンでした。笑顔が笑顔じゃなく見えて、でもそこにあるのは笑顔であって、ヒョェ切ないってなったのです。「このお話は、フィクションです。」という言葉がこんなにも重たく聞こえるなんて!でもその言葉があったからこそ、これは物語であってリアルではないっていう体で程よく没入できたのかも。この「程よく」ってのが案外難しいもので、突き放すでも引き摺り込むでもなく、誰かを傷つけるでも慰めるでも、ライトではないけどディープすぎない、でも一歩踏み込むとそこは深淵だったし傷だらけでしたみたいな、ちょうど良い塩梅と申しますか。ご自身で書かれた作品だからこその表現はきっとあったと思うのですが、そこに嫌味はなく、ハッピーな自己顕示があるでもなく、とにかくそこに在るものを素直に受け取れる、だけどこれは全部フィクションである。という、ある意味でそれ以上は踏み込ませないという意図を感じました。ここまで読んでいただいて気づくかもですが、私の感想文はとても殴り書きです。でも表現って、言葉って、それでいいと思います。
  • ショウさんもとい須藤さんのお芝居がずば抜けて好きでした。前提として今回のお話はあくまでもスワさんの妄想であり頭の中にある物語なので、あの場にいた人たちもスワさんのイメージであって現実の出来事ではない可能性があると思うんですけど(と言うか私はそう解釈したんですけど)、みんなお芝居をしているんだけど、ショウと須藤翔さんの隔たりだったり境目みたいなのが果てしなく0に近かったように見えて、もしかすると人によっては良い意味だと思えないかもしれないんですが、そこにいたのはショウであって須藤翔さんでもある、と感じました。私にとってはとても素敵で難しくて一歩で沼なことなので、自分の在り方をたくさん考えさせられました。感想というか自白というか。
  • ふーみんさんこと小田久史さん、キレッキレのキラキラで「ほぅ……」と惚けてしまいました。踊っている姿もお芝居している姿も何度か拝見していますが、いつだって主人公に向けた「かっこいい!」を持っているところが素敵だし羨ましいです。なのにひとりだけドラキャチ解散のきっかけになる出来事がシャレにならない感じで面白かったです。そのギャップをちゃんと面白いものに料理できるのが超カッケー!というのを今回も思いました。
  • のんちゃん、舞台の上では不幸であって欲しい。目に光がない。こわい。かわいいし楽しいし好きだけど、板の上では不幸であってほしい。
  • 最近お世話になっているすわすわさん、もとい諏訪康之さんの脚本とお芝居を両方観ることができたのもうれしかったです。闇が深いわけではなく、かといって光に溢れているかというとそうではなく、わがままで自分勝手で排他的で臆病。底が見えないぐちゃぐちゃの紺色と白。伝わります?でもそんなイメージ。一言で言えば「超面白かった!」と手放しで言えるようなお話。とても頭が潤う時間でした。
  • うちの久保山っていうかクレサカのリサちゃん、超可愛くないですか。最初出てきたときは「なんかやべぇの出てきましたけど」って印象だったんですけど、売れるためのなりふり構わなさやまっすぐさは一周回ってピュアなのでは?性格が悪いと言うよりは素直で自由奔放な子。まさしくサーカスですわね。実際、分刻みのスケジュールなんでぇ〜と手首を見つつ腕時計付けてないし、縛られるではなくやりたいことをやるっていう子なんじゃなかろうか。純粋に存在が可愛い。頭撫でくりまわしたい。「ほら、また変わる」の表情が変わるとことか好きでした。私は久保山理沙という女の子が好きなので、なんかねえ、もっと世界に愛されてくれって思います。これくらい規模が大きいほうがりさちゃんっぽいしリサっぽい。ポップでキャッチーな存在であれ。
  • 作品はもちろんのこと 公演としての在り方に めっちゃ 愛を感じました セリフになくとも わざわざ掲げずとも 伝わるものは伝わるし結局は全部愛情なんだよなと やっぱり 思います ああいうおとなに私はなりたい
  • 当日パンフレットのすわすわさん(脚本演出の諏訪康之さん)の「僕は演劇が嫌いで、でも好きなんだと思います」という言葉が好きです。
  • 加えてあらすじの中にある「私だけが世界の終わりを繰り返すのなら 私が世界を救えってことでしょうか?」の言葉がとても気が狂ってて好きです。
  • いわゆる「このご時世」真っ盛りですが、2回が2回ともたくさん笑ってしまいました。良い空間でした。純粋な笑いというのは愉快で好きです。
  • 結局言いたいことはですね、めっちゃ面白かったなあってことですね!!!!

とても ながい いつもそう

f:id:mikoxn:20220809012127j:image

良いお芝居を観ると自分もお芝居をしたくなるし書きたくなるし、それだけ心が動き出してしまうんだから不思議。観たお芝居が全てそうかと言うと答えはノーなので、こうやっていろんなことに思いを馳せてしまうものに出会えるかどうかもご縁だし運ですね。ありがたいことだわね。本当にお疲れ様でした。ありがとうございました!

 

黒田七瀬

2022/8/17-18 Fujimaru WS公演『朗読短編集』@中野あくとれ 終演後のごあいさつ&次回出演のおしらせ◎

お日にちが空いてしまいましたが。

8/17と18の2日間で行われました『朗読短編集』、無事に終演いたしました。ご来場頂きました皆様&劇場へ念を送ってくださった皆様、本当にありがとうございました!

f:id:mikoxn:20220922225001j:image

今回はじめてワークショップ形式の公演に参加させていただいたのですが、約1ヶ月半の稽古期間を通して本当にたくさんのことに触れたし考えたし悩んだし、濃い時間でした。

f:id:mikoxn:20220922224721j:image

今回はワークショップ公演ということで、基礎的な部分や「そんなことになっていたのね!!」とピースが嵌る瞬間が多くて、睡眠時間が多かったり少なかったりと不安定だったのがおもしろかったです。それよりも悔しい部分が多くはありますが、作品・演出の力を借りることができまして、公演として形を成せました。

劇場にきらしたお客様はもちろん、作品を彩ってくれたスタッフの皆様、主宰のながしまさん、他のキャストのみんながいて、私もそこに属させて頂き、無事に幕を降ろせたことそのものが有難いです。今回の悔しさを晴らす力量を付けていかねばです(´・ω・`)

それと、これはお芝居には直接関係ないことなんですが、私がはじめて受付として携わったのは此処・中野あくとれなので、役者として板の上に立つ機会に恵まれたのが感慨深いです。時間の流れを感じさせられました。

ありがとうございました!

f:id:mikoxn:20221006022644j:image

まっさらな舞台で写真を撮るという私のプチ恒例行事、今回も無事にクリアできました!その点に関してのみ言えば大変に良い気分です。ありがとうございました。

 

そして次回のおしらせなのですが

10月にトライディアさんの第6回公演『異世界行ったら、すでに妹が魔王として君臨していた話。』にアンダーキャストとして出演させていただきます!

前回公演『チェイサーゲーム』で熱気と臨場感にあふれた公演をされたトライディアに、今回はキャストとして参加できるのがうれしいです。アンダーキャストの公演は10月20日(木)18時、そのほかの日時に関してもキャスト完全日替わり制となっております。

今のところ、今年の有観客の会場でのお芝居出演はこれが最後です。さまざまなご縁やタイミングがつながって2ヶ月に1回は舞台上でお目にかかっておりますが、今回も足を運んで頂けるととても嬉しく思います!よろしくお願いいたします(  `・ω・´  )


f:id:mikoxn:20221006024011j:image

f:id:mikoxn:20221006024009j:image

トライディア 第6回公演異世界行ったら、すでに妹が魔王として君臨していた話。』
【日時】
10月20日(木)18時🥛
10月21日(金)14時半|18時
10月22日(土)14時半|18時
10月23日(日)13時|16時半
※黒田の出演は🥛です。
※開場は30分前、公演時間は約120分を予定

【劇場】
北とぴあ王子ドームホール6F
(東京都北区王子1-11-1)

【チケット】
アンダー公演:3000円🥛
本公演A席:5000円(自由席)
本公演S席:6000円(前方指定席)

【ご予約フォーム】
https://ticket.corich.jp/apply/175523/010/

f:id:mikoxn:20220922224718j:image

これからもよろしくだよ!

 

黒田七瀬

◎出演のおしらせ|Fujimaru WS公演『朗読短編集』

こんにちはです。黒田七瀬です。

遅ればせながらの改めてのお知らせですが、8月20日・21日に朗読劇に出演します!わりと(だいぶ)直前なのですが、こっちでもお知らせを書きたいなと思い立ったのでぽちぽちします◎

f:id:mikoxn:20220809003103j:image

Fujimaru WS公演『朗読短編集』
▷場所
中野スタジオあくとれ
(東京都中野区中野2丁目11-2サン中野マンションB1)

▷公演日時
8月20日(土) 15時🥛|19時
8月21日(日) 13時半|17時半🥛
※黒田の出演は🥛の回です。
※開場は30分前です。公演時間は90分前後を予定しています。

▷チケット
2500円

▷黒田扱い予約フォーム
https://www.quartet-online.net/ticket/fujimaruws?m=0ugfahi

6月に引き続き朗読劇!とても嬉しいです!しかも今回の劇場である中野あくとれは、お手伝いや観劇で何度か足を運んだことのある場所なので、今回役者側として立てるのがけっこうドキドキしています。そしてなにより、自分の中ではなかなかに短いスパンでお客様の前でお芝居ができるのが楽しみだし嬉しいです。

しかもね、今回は大先輩である星野貴紀さんもゲストとして出演されるので、若手だけじゃできない楽しさをお届けしたいし、お届けできると思います。ある種のおまじないです。同じ事務所の皆様と公演に出演するのも初めてなのでわくわくです。

これは完全に余談ですが、小屋入りしてからの私は、きっと毎日ベローチェのアイスココアを飲んでいると思います( ˘ω˘ )

 

お席は今のところまだ余裕がございますので、8月の締めくくりに足を運んで頂けると嬉しいです。よろしくお願いします!

 

2022/6/15〜16 -ヨドミ-『lucK girL blooD tuesdaY』について

黒田七瀬です。

-ヨドミ- 第四回公演『lucK girL blooD tuesdaY』にて、当日運営としてお客様をお迎えさせて頂きました。ご来場頂きました皆様、検温・消毒のご協力、誠にありがとうございました。もはや当たり前となりつつある消毒ですが、それでもやはりご来場時の工程が増えたことに変わりは無いわけで。皆様の協力のもと成り立っております。いつもありがとうございます。

個人的には2回目になった-ヨドミ-での当日運営。好きな劇団に携われるのはやはりありがたく、恐れ多くもあり、嬉しいです。


f:id:mikoxn:20220618011436j:image

f:id:mikoxn:20220618011439j:image

今回の作品は、2019年に『一軒め』という団体さんが阿佐ヶ谷アルシェで公演した作品。今回は-ヨドミ-として公演するということで、とても楽しみにしていました。前回上演されたときと若干登場人物たちの人間性や話の内容が若干変わってて、以前観たことがあってもすごくすごく楽しめました。

好きなシーンはたくさんあるけれど、とくに好きだなあと思ったのは「家族ってなに!?」と市川家の面々に問いかけたあと、道子さんが浩二のもとに走っていくシーンです。結局離れられないんだなあって思いました。創木さんが演じている道子さんは、可哀想なんだけどとても綺麗で、芯があるのに儚さもあって、ご自身でコメントされていた「誰か、ギュッとしてあげて」という言葉に納得するしかありませんでした。素敵な女性とまでは思わないけど。

私、『子供は親を選んで生まれてきた』っていう言葉大嫌いなんですよ。それなら私はこの世に生まれてないなって思います。言ってることは分からんでもないけど、受け入れられる日は来ないだろうなと。生むなら愛せよ育てろよ、です。それだって綺麗事だけど。閑話休題

あと、お父さんの「じゃあ俺の幸せは?」って言葉、最高に人間らしくて大好き。夫になろうと親になろうと、結局のところ一人の人間であることには変わりないわけで、どうしたって自分の幸せを願ってしまうのは正しいのではないかと思ってます。とはいえ親であるのも事実であって。家族の幸せを願っていても自分の幸せを考えて優先してしまったというのも、ひとつの正解なのかもしれないなあ。でもさ、そのかわりに家族の誰かがさ、泣いているのであればせめて受け入れることくらいはしてあげてほしいと思ってしまいました。信じていると言う綺麗な言葉を遣っているあたりタチが悪い。余談だけど、市川父役の山森信太郎さんが伊良コーラなるものをお裾分けしてくださったんですけど、生姜がきいていてとても美味しかったです。ありがとうございました。

久坂さん、清々しいまでに嫌いです。きっとまっすぐに幸せな人生を歩んで来られたんでしょう。良かったですね!辻さんの目力と雰囲気、かっこよくて素敵です。信じて疑わない、っていう久坂さん愚直さが綺麗だった。

 

私にも弟がいるんですけど、たぶん道子さんと浩二くんと同じくらいの歳の差なんですが、同じような感じでした。実際うちの弟はめちゃくちゃに可愛い顔立ちだったのですごく可愛がられていて、案の定私は弟が嫌いというか鬱陶しくて、でも本当にずっっっと後ろを付いてくるんですよね彼らは!友達の家に遊びに行くと言えば付いて来たがって、結局おうちに置いて行ったらなんとひとりで家まで来ようとして知らない人に保護されていた、なんて騒ぎもありました。

あのとき 出会っていたのが 悪意のある人なら

私はたぶんひょっとするともしかして、道子さんのような今があったかもしれないな。とふと思いました。書きながら思い出してもやっぱり私は悪く無いと思いはするけれど、泣きそう。いじらしすぎて。子供怖い。本当に怖い。純粋というのはある意味恐怖だし狂気的です。とてもとても怖い。血の繋がりによる無意識が怖い。果てしなく。

そんな背景もあったもので、過去の苦々しい思い出が頭の奥の奥から引き摺り出されたようだというのが率直な気持ちです。もっとシンプルに言うと吐きそう。とても好きです。暗いところに居たいと思ってしまいました。胸糞悪い展開のお話なはずなのに、とても綺麗でした。

皆様お疲れ様でした。

ありがとうございました。

2022/6/3〜5 りべりおんず・しょーたいむ「地球の欠片」@西荻窪がざびぃ 終演しました◎

黒田七瀬です。

6月3日〜5日まで公演されました、りべりおんず・しょーたいむ#3『地球の欠片』無事に終演いたしました〜!ご来場頂きました皆様、ありがとうございました。ようやくブログを書く余裕が生まれたので、ぽちぽちしてみようと思います。


f:id:mikoxn:20220625230722j:image

f:id:mikoxn:20220625230719j:image

昨年出演した朗読劇はときはイベントスペースでの公演だったので、劇場の板の上で出演するのはかれこれ3年半ぶり。今回の会場であるがざびぃは過去に当日制作のお手伝いや観劇で何度か足を運んでいた場所なので、自分が役者として立つというのが不思議な心地でした。ありがたいねえ。よかったねえ私。

さて
今回遠い未来の宇宙が舞台のお話でした。星を眺めたり神話に思いを馳せるのはもともと好きなので、作品の世界観について想像するのはとても楽しかったです。惑星と惑星を行き来する生活で、宇宙船の免許も取れちゃうんだから、宇宙旅行どころか宇宙散歩も当たり前。そんな未来のファンタジー

いま生きる現実とはまるで違う価値観がスタンダードな世界。お稽古で作品が色づいていくのを眺めながら、改めて自分のやりたいことだとか、自分の存在というか声の小ささみたいなものをたくさん考える時間になりました。

f:id:mikoxn:20220607040149j:image

エスについて。と言えどもぶっちゃけそんなに書くことなくて、いろんな意味で大変だったな〜っていう感じ。テンションやノリで言っている訳ではないのですが、自分自身の日々思っていることと似ている部分が多かった気がしていて、気を抜いたらミエスの言葉じゃなくて黒田七瀬の言葉になっちゃうのではと懸念していました。それはなんかこう、違うじゃないですか。いつもする作業ではあるけれど、そこに自分自身が深く関与するわけで、毎日ヒェってなってました。こわいね。楽しかったです。

f:id:mikoxn:20220607010252j:image

エスという役のおかげなのか、今回頂いた感想で私の人柄について良い方面でお言葉をいくつか頂いてびっくりしました!もちろんそれはミエスのおかげなのですけども、あらゆる方にご褒美を頂いている気がして、大変にはっぴーな気持ち。ひとつひとつを糧にして生きています。ありがとうね。

そうそう あらゆる物事において自分の中のテーマソングみたいなのを決めるのが好きなのですが、今回頭の中で思い浮かべていたのは坂本真綾さんの『序曲』という曲でした。素敵な曲なのでご興味ある方はぜひ聴いてみてくださいね。もし他の曲を思い浮かべている方がいたのならそれも知りたい。原作者のことり先生にとってのミエスの曲はパスピエの『ヨアケマエ』だと聞きました。パスピエすきです。良きです。

f:id:mikoxn:20220608034208j:image

というわけで

団体の主宰である涼音さん、音響・照明のお二方をはじめとしたスタッフの皆様、そして同じ場所で同じ時間を見届けてくれたお客様。本当にありがとうございました。無事に駆け抜けることができました。幕を下ろしてから早数日、ようやっと心の浮遊感みたいなものが落ち着いて、自分の気持ちを書いて置くことができました。またお会いできるように精進します。

 

では、また。