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観劇日記と役者ごと・お手伝いごとまとめ

◎出演のおしらせ|イチゴエン 序幕御演『賭け』

黒田七瀬です(  `・ω・´  )

さてさて ツイッターでお知らせしておりますが、今月4月26〜30日に朗読劇に出演させていただきます!

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タイトルは『賭け』。チェーホフの有名な戯曲のひとつです。各回総勢20名のキャストで皆様をお迎えします!

今回は変則的ダブルキャストとのことで、各回ごとに微妙に出演者が異なります。全8公演のうち、私は3公演に出演させていただくのですが、それが作品としてどんなふうに反映されるのか楽しみです…ソワソワ…!


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また、今回は事務所の先輩である窪田さんとご一緒します!とてもとても嬉しいです!私は一方的に知っていたものの、こうして事務所の先輩と同じ公演でご一緒するのははじめてのことなのでさらにわくわく。もちろん緊張もするけど、それよりも楽しみがどうしても勝ってしまう…!がんばらねばと思います。

あとあと うたみんとついに同じ回で!同じ座組で!お芝居をします!約3年前に『うつろう幻月』に出てもらったときは別々のチームだったので、稽古でしか一緒にできなかったのです。一緒にいる時間はそこそこあるのにお芝居で一緒になることはなかったので、これもまた楽しみ。

すでに本番は目前!ご都合がよろしければ足を運んでいただけると嬉しいです。よろしくお願いします(  `・ω・´  )◎

がんばるぞー!

 

【公演期間】
4月26日(水)〜30日(日)全8公演

【劇場】
中野テアトルBONBON(東京都中野区中野3丁目22-8)

【公演時間】
4月26日(水)19時-
4月27日(木)🥛19時-
4月28日(金)14時-/19時-
4月29日(土)🥛14時-/19時-
4月30日(日)🥛12時-/16時-
※黒田の出演回は🥛の回です!

【チケット料金】全席自由席
A席:3900円
A席応援チケット:4900円
S席(最前列):5000円
S席(最前列)応援チケット:6000円

【ご予約フォーム】
https://www.quartet-online.net/ticket/itigoen?m=0whafdj

さよならはいらない:祭りのあとの静けさ

黒田七瀬です。

自らの誕生日を祝うべくら自主企画として作成したボイスドラマ『さよならはいらない』、3月31日24時をもって公開終了となりました。ご視聴いただきました皆様、まことにありがとうございました。

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ツイッターでも呟いたとおり、1月28日の公開からの約2ヶ月間、頭の中では毎日お祭りが行われているような心地でした。とても胸の奥が騒がしかったです。はじめてのことばかりで毎日アワアワしていたので、こうして幕を下ろせたことでようやく心が落ち着いたような気がします。

お祭りのテンションで書いたお力添え頂いた皆様のご紹介&私なりの作品の振り返りはこちらから▷私の私による黒田七瀬のためのお誕生日企画・ななせさんじゅっさいのひ!『さよならはいらない』 - ysg

最近、私の書く文章(とくに観劇後の感想について)が好きだと言ってくださる方に立て続けにお会いして、うれしいなあありがたいなあと胸がいっぱいになりました。と言うのも、私は正直、自分の思ってることや意見を他者に伝えるのがとてもとても得意ではなく、そんなにこう、たぶん上手ではないんですね。文章ならいくらかマシかしら…と思ってはいますが、ふだんは隣に仲の良い友人に立ってもらって、私の言葉を通訳してもらう場面がマァよくあります(´・ω・`)

だからこそ

こうして作品の内容を汲み取って感じ取って、一緒に世界を構築していただくということにはどうしても、いろんな緊張をしてしまいます。なくなることはないんだろうなあと思っております。なんにせよ自分の作品を守れるくらいに私自身が強くなって魅力的になって、自信を持てるくらいに研鑽を続けていかねばとやはり思います。達成できるように自分を諦めずに、日々を大切に模索しつつ過ごしていこうと思います。

 

さいごに 私のわがままを受け止めて作品を作り上げてくれたキャストの皆様。テクニカルな面を担ってくださった皆様。作品作りには携わっていなくとも、今日まで私に出会って見守ってくださった皆様。そして、耳と心を傾けてくださった皆様。

あらゆる方の支えや優しさ、あたたかさや厳しさに私は生かされています。いつも本当にありがとうございます。少しでも何かお返しできるよう引き続きがんばっていきますので、なにとぞよろしくお願いいたします。

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20230331 〆 黒田七瀬

2022/3/11-12 トライディアコラボ「ほんまる」第2回公演『Bright Star~asterisk~』お手伝いしていた話

黒田七瀬です!あっちゅーまの2月が通り過ぎて3月も中旬に差し掛かろうとしておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はほどほどに季節の移り変わりと速度の速さを感じております。本当に日々はあっちゅーまだけど、そのぶん一生懸命生きられていたらいいなと思う今日このごろでございます。

 

さてさて

前回・前々回とアンダーキャストとしてお世話になったトライディアさんと【ほんまる。】のコラボ公演『Bright Star~asterisk~』にて、今回は当日運営スタッフのひとりとしてお手伝いしておりました!ご来場頂きました皆様、まことにありがとうございました。


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数年前の第1回公演ののち、トライディアの公演を3回挟んで再び公演を打つことになった【ほんまる。】。第1回公演は客席で観ていましたが、今回はお手伝いとしての参加です。時の流れを感じちゃいますね。有難いことに今回も公演を観ることができたので、いつもよりは簡潔に振り返りをさせていただきたく思います( ˘ω˘ )

いつものごとく いち観客の 個人的な感想です。

  • 今回の公演でいちばん好きなシーンは、作品の最後に描かれたスネークとアクアのシーン。「少し、休もう」「ああ」という言葉にいろんなことを考えてしまいます。知らない土地で自分の居場所や存在をずっと自問自答しながら生きてきたんだろうなと勝手に思いを巡らせてしまう。私だったら疲れちゃって全部投げ出してしまうけど、虎視眈々と自分の目的を果たすべく心を研ぎ澄ませて生きていたのかしら。それってとてもしんどいし、振り返ったときにとても虚しくなってしまいそう。いっそ遠くにあってくれたらいいけど、すぐ近くまで迫ったのに手にできなかった時の喪失感は計り知れないですが、今回のスネークはまさしくそういった結末。耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて、ようやく巡ってきたチャンスは最後の最後で掴みきれなくて。仮に全てが果たされたとしても、よく分からない空っぽのままで生きていくことにはなりそうだなあと私は思ってます。そんなふうに、「自分は何者でもない」「どこにも帰る場所がない」と思っているスネークに「少し休もう」と言ってくれるひとは確かに存在していた。その言葉に返事ができたっていうことで少しは報われてくれないかなあ…報われないよなあ…私は嬉しかったけどさあ…。無音の薄暗いなかで、というのもあったからか、とても印象深いシーンでした。アクア役のかなえさんの力強さと優しさが合わさったような声が好き。愛はきちんと伝えないと伝わらない場面のほうが多いと思っているけど、寄り添うことで伝わる愛や温もりはきっとあるのよね。ここに。
  • ここまでスネークについてたくさん書いてしまいましたが、スネーク役の山中さんのシーンごとの切り替えというか使い分けが…すごくて…!!ただ切り替えてるのではなくて、(当たり前かもしれないけど)芝居というか人間が変わっている。技術力を身につけねばと思っている今日この頃、大変痺れました。ありがとうございました。
  • トライディアでお会いするたびに冨沢さんのお芝居について触れずにはいられないんですが、今回のレオさんも例に漏れず。お芝居はもちろんなんだけど、冨沢さんを見ていると楽しいとか元気とか、そういうエネルギー的なものをいただいております。それにプラスして悔しさとやる気と負けん気と。人の心を動かす=役者である、という意味を突きつけてくれる先輩です。明るくて愉快な先輩かと思いきやキメるところはキメる。プレアさんとのお別れや認証パスワードのシーンはグッと来ました。たった6文字の言葉なのにいろんなものが詰まっているのだと、ひしひしと。レオさんには明るく楽しい日々に身を置いてほしい。あわよくば誰かと一緒に。
  • かなえさんというかアクアさんが、というかやっぱりかなえさんがめちゃくちゃカッコよかった。これまでに観たかなえさんのお芝居のなかで特に好きかもしれません。意思のあるかっこいい強いキャラクターがですね、私は大変好きでして、これは無い物ねだりや憧れも多分に含まれているのですが、私が好きだなと思うキャラクターは意思が強い方々がとても多いのです。かなえさんの出来るところや素敵なところが、今まさに私が欲しいと思う部分だったりするので、すごくビリビリしました。いいなあ。
  • 秤さんについて、最後の最後になるまで「自己主張がない方だなあ」というのが正直な印象でした。それはスバルと良平のふたりがその真逆であって、主人公はスバルだという前提があるからだと思うんですよ。そして最後まで観たうえで「これ主人公ふたりいません?」というのが最終的な私見です。その私見に基づいてお話を進めますが、バランサー型の主人公って絶妙に影が薄くなることってありません?お話の中で秤さんがピスケスたちとともに行動するシーンがあって、そのなかでも物語は動いてはいるけどあくまで主軸はスバルたちのほうだと思っているので、秤さんは主軸から離れたところで動いていて。ここから主人公がスバルと秤さんのふたりになったんじゃないかしら、と。なんかね、シーンの分かれ方が巧妙だなあと感じました。このあたりから秤さんの葛藤があって、最終的にスバルに想いを伝えるわけですけども、ここに至るまでのまさともさんの芝居力と技術力の両方を観られてとても面白かったです。勉強になりましたという気持ち。
  • ピスケスの言葉の使い方、とても楽しい。それをしっかりと表現してみせる小田さんはさすがだなあのひと言。母国語を話していると流暢にカッコよく話すのが良いなあと思います。言葉が切り替わるたびにアリーちゃんへの愛情を感じてしまいます。当たり前のことなんだけど、ただ音変えてるだけじゃなくて佇まいまで変わってしまう気がするのです。とても役者。
  • トライディアのお楽しみのひとつが兼ね役だと思うんですけど、今回はアンサンブルの皆様がそれを一手に担っていて。とくにノクターンシンフォニアに場面が移ってからは、その星で生活する住人たちをアンサンブルキャストで演じていたわけですが、あの方達がいないとノクターンの歪みみたいなものは伝えきれないし、スバルと良平が激昂するきっかけもないので、お話が進まないんですよね。たった数ワードのセリフとはいえ意味のないものは何もなくて、ひとつずつの言葉をしっかり演じて爪痕残してるのがカッコよかったし、純粋に羨ましくて爆発しそうでした!とくに丸さんとまいちゃんは一緒に共演もしていたのもあり、嬉しさ半分悔しさ半分な気持ちでした。とはいえ2人に会えたのも、蓮実さん若月さんと知り合えたのも嬉しかったです。私もがんばらねばです。お疲れ様でした。
  • アリーちゃんが…王女から女王に…!ピスケスが流暢な言葉を話していたということは、あの場面ではシンフォニアの言葉を話しているということなのかしら。ということはアリーちゃんはシンフォニアの言葉を話せちゃうということ…?!おてんば感溢れる描かれ方をしていたけど、そこはしっかり教育されていましたと言われれば納得できる。あるいは共通の言語が制定されたとか。最後のシーンだからカタコトにしたくなかったという意図であってもなんでも納得はできるんだけど、いずれにしてもアリーちゃんのピスケスさんへの愛情を、アリーちゃん自身が確かめたうえでより強固なものに昇華できたというのは素敵なことであるのには変わらないと思うのです。伝えなきゃ伝わんないことのほうが多いからねえ。ちゃんと伝えていきたいものです。愛も、そうでないものも。
  • アルタイルとベガの認証パスワードで「アア…」ってならなかった人いるんですか?本当の本当に世界でたったふたりの、自分以外でたったひとりの肉親っていう響きがせつなくないですか。そのうえで最終的に道を違えるって、どれくらいの勇気と覚悟が必要なんだろうと思わずにはいられません。自分に置き換えて考えると身を引き裂かれるような寂しさと恐怖を感じて鳥肌が立ちます。あのおふたかたに勇気だの絆だの信頼だの、そういうのではなくて、なんか別の言葉で表すべきではと…思ってしまうのだ…私が言及するべくもなく、当たり前に見ているものや考える次元が違うのでは…。
  • ここまで長く書いたけど、これだけ面白い公演だったと思えるのは作品あってこそです。藤丸さんの描くファンタジーとはあまり多くは出会えていないけど、胸踊る世界を藤丸さんの色で観られて私はとても楽しかったです。Bright Starが今も先輩方の口から語られる作品である理由を身をもって知りました。お疲れ様でした。
  • ※(これは自分の中で整理出来次第追加されるであろう文章のスペースです)

 

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私の頭の中の記憶容量的な理由で全部に触れられず、なのですが。ここからは今回の公演とは関係のない超自分語りのターンなので、あんまり読まなくても良い部分です(´・ω・`)

脚本・演出を担当された藤丸亮さんの作品に私がはじめて出会えたのが、約4年半ほど前に座・高円寺2で公演された集団No Planさんの公演『MAZE 爆裂セイバー&40』でした。お芝居ってこんなに面白いんだなあと心の臓までぶっ刺されて大変ショックを受けて、いろんなきっかけをもらえた作品です。

そういう意味で今回この座・高円寺2という場所で、昔はじめて板の上に立った3月という時期にスタッフとしてでも携わることができたのは、なんだか意味があるような気がして、何か意味があるんだと信じたくて、いろんな思いが巡っていた3日間でした。うまく言えないけど、意味のないことは何もないと思っているから、そう信じてみたくなるのです。

お客様をお迎えするということ。

お客様に楽しんでいただくということ。

お客様にお芝居を観て頂くこと。

お客様と同じ時間を過ごすということ。

お芝居とともに生きるなら絶対に必要なこと。そして、公演でいちばんはじめにお客様をお迎えするのが受付。とても当たり前のことだけど、受付のかたがいないとお客様をお迎えすることはできない。公演のいちぶであると思います。私にとっても、お芝居に携わるおおきなきっかけになったのは、受付をはじめとした当日運営としてのお手伝いです。今のところは自分が出演した公演よりもお手伝いした公演の方が圧倒的に多いけれど、それだって当たり前のことではないんだと思います。

こんなに面白いんだ。こんなに楽しいんだ。こんなに苦しいんだ。それなのに憧れてしまうんだなあ、泣きながら電車に乗って帰った約4年半前。こうしてお手伝いできたことや、この場所でこの時期にお芝居を観られたこと。とても嬉しかったし悔しかったし切なかったし、がんばらねばと思いました。頂いた力を原動力にまた今日から生きていこうと思います。

 

…なんだか壮大なお話になっちゃった気がしないでもないけど、改めて!!

ご来場頂きましたお客様、ご出演の皆様、作品を美しく楽しく彩っていたスタッフの皆様、一緒に受付周りで頑張ったみんな。すべての皆様にお礼申し上げます。感謝でいっぱいです。本当にありがとうございました!またお会いできますように頑張ります。ありがとうございました( ˙꒳​˙  )

私の私による黒田七瀬のためのお誕生日企画『さよならはいらない』

こんにちはです。黒田七瀬です。

黒田七瀬の誕生日を自分で祝う企画『さよならはいらない』を、誕生日前日である1月28日よりYouTubeにて公開中です。ご覧いただきました皆様、感想やメッセージをお寄せいただきました皆様、ありがとうございます!

まずお知らせですが、本作品については3月31日24時をもって公開を終了させていただくこととなりました!ひょっとすると今後再公開する機会があるかもしれませんが、、もしよろしければ耳を傾けていただけると幸いです。どうぞよろしくお願いします。

さて

今回のエントリーでは、当企画にご協力頂きました皆様への思いの丈と、改めて内容の振り返りとをまとめて書いていこうと思います。とても長くなってしまったので、珍しくちゃんと見出しと目次をつけてみました(わかる人にはわかる話ですが、ちゃんとh2とh3の使い分けもしました!)。よろしくお願いします。

お力を貸してくださった皆様について

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まずはご協力頂いた皆様について、エンディングロールの記載順に綴っていこうと思います。私の感想やら思いやら感謝やら、です。いつものごとく殴り書きに近いですが、よろしくお願いします。とても長いです。

 

わたし:島袋美由利ちゃん

今回の作品をやるにあたって、『わたし』という役をやってもらうならみゆりちゃんしかいないんだよな…と思っていて、恐る恐る企画について連絡してみたところ、快く受けてくれたみゆりちゃん。ふだんのお話のトーンやブチ上げた時の語彙力のはじけっぷりが好きです。見てて面白い子。何度か同じ場を共有することはありつつも、今回ようやく一緒にお芝居することができました。

収録に先立って、みゆりちゃんと私と演出の児玉さんの3人で読み合わせをしたんですが、本当にたくさん考えて来てくれて。私が書き終えた段階では気づけなかったものごとを見つけて言ってくれた部分も多くあって、そのおかげでより良い作品に近づけることができました。

みゆりちゃん、本当にお芝居が良いのです。ずっと聞いていたくなる。澄んだまっすぐな声なんだけど、そこに詰まっている感情や色がとても細かい。何より、とても真摯にまっすぐ、作品に向き合ってくれるのが嬉しかったです。こんなお話を書いたんだ〜と言われて目を通すだけならまだしも、お話の主軸を担うキャラクターとしてお芝居をして、お話のなかで絡む相手が作者であり企画者っていうの、なかなかにプレッシャーやら気遣いやらいろいろあったんじゃないかな…と思います。物語を展開していく「わたし」というキャラクターで作品を引っ張ってくれました。

みゆりちゃんのあのお芝居があったからこそ、作品のふわっとした起承転結が形作れました。とても惹き込まれる役者さんです。嬉しいのはもちろん、自分を顧みる良い機会になりました。本当にありがとう。これからもよろしくお願いします。

 

先生:松本さちさん

先生といえば?で思い浮かんだのがさちさん。お声がけさせていただいて即お返事をくださいました。ご出演されていたAgie circleの第1回公演で初めて出会ってから長らく見守ってくれている大好きな先輩です。

いちばん最初にこの作品を演じたときにいたキャラクターは『私/わたし/先生』の3人。なので、作品が生まれたときから形作ってくれていた、大切なキャラクターです。こちらがこうしてほしいと思い描いたものを、とくに何も言うことなく表現してくださるのはさすがだなあと思いました。

今回の『先生』という人間には女性的な部分を強く感じているのですが、何もお伝えせずとも包容力含め表現してくださって。ありがとうございますの気持ちでいっぱいです。さちさんの視野の広さや思慮深さをたくさん感じて、ますます尊敬の念を感じずにはいられません。

本編収録後に一緒にごはんに行ったんですけど、そのときもいろいろお話していて、気づいたら4時間半経っててびっくりでした!いつ完成するのかな〜と楽しみにしててくださったらしく、その声を受けて必死にイラストを描いていました。楽しみに待っていただけるというのは、どんなものであれ嬉しいものです。このブログで過去に投稿した観劇の記事についても嬉しい言葉をくださいまして、これからもブログとかインスタとか、文字を発信し続けたいなあと元気づけられました。

いつもいろいろな面で応援していただき、背中を押してもらっております。本当にありがとうございました!

 

父:一条和矢さん

作中で父親としてご出演いただいたのは、みんなのパパ(と私が勝手にお呼びしている)一条和矢さん。松本さちさん・河原木志穂さん・ひと美さん・夏樹リオさんが行っているライブ『ひと夏のMatsu-Ragi』を通してお会いする機会はあったものの、なかなかお芝居でご一緒することはなかった一条さん。昨年はじめて同じ作品でご一緒して、そのご縁に頼って今回の企画にもお力添えをお願いしました。快く了承いただけて有難くもあり、恐れ多くもあり。それよりも嬉しさでいっぱいでした。

昨年ご一緒したときに席が隣だったのでお話する機会が何度かありまして、若手の子たちをとてもよく見つつも作品を引っ張ってくださり、いつも温かく見守ってくださる方です。

あともうね、本当に、声量と響きが抜群にすごい!今回の収録時も、おひとりだけマイクとの距離感をとても遠めにとっていただいたのですが、マイク前で話している面々と変わらないのはさすがだなあと…!!(なんなら一条さんのほうが私よりも声が大きいのでは)

また何か面白い企画があったら呼んでね、という嬉しいお言葉もいただいたので、何か企てる折にもぜひ頼らせて頂ければと思います。今回に限った話ではないけれど、先輩方の懐の深さに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

 

母:ひと美さん

一条さんが父親ということは、やっぱり母親はひと美さんしかいないのでは…ということで(逆も然りですが)、お声がけをさせていただきました。

ひと美さんとは何度かお会いする機会はあったものの、一緒にお芝居をしたことはなくて。もちろん私はお客さんとしてひと美さんのお芝居を見たことはあるけれど、同じ作品で名を連ねたことはありませんでした。それもあって恐る恐るのお願いだったのですが、「七瀬ちゃんのためなら!」とすぐにお返事くださいました。

ひと美さんは、見ているだけで元気をもらえる方。収録についても「なんだか懐かしくて楽しかった〜♪」と言ってくださり、とてもありがたかったです。素敵なお姉さんです。

お芝居に関しても、この作品で欲しいと思っていた母親をしっかりと演じてくださり、人間性は当然ながらお芝居がとにかく素晴らしいのです。たったいくらかの言葉なのに、作中の母親の人間性が見えた気がして圧倒されました。呼吸ひとつ、言葉ひとつとっても命を感じて、これが声で届ける『声優』というものなんだと納得させられる。自分を顧みる、とても重い一撃を受けました。

ちなみに私の母の名前も字は違えど『ひとみ』なので、なんだか運命じみたものを感じています。これからもよろしくお願いします!

 

弟:中川亜紀子さん

弟くんを演じてくれたのは、夏中夜話などでお世話になっている中川亜紀子さん。弟というキャラクターは最後の最後に増えたんですけど、誰にお願いしようかなあとかなり悩みました。そんな折に『夏中夜話』の第5夜が決まり、その稽古時に「これだあーー!!!!!」とひと聞き惚れしてお願いしたという経緯があります(第5夜でのあっこさんは、少年の小坊主のキャラクターを演じていたのです)。

以前、私がリオさんや須藤さん、りさちゃん児玉さんとご一緒した『うつろう幻月』という作品があるのですが、実はあっこさんは観に来てくださっていたのだとあとから聞きまして。と言うことは、実質あっこさんも私のことを長らく見てくださっていたのでは…?と思えないことはないのではと思います。言葉や文字はその人が表れるものだから、そういう意味では、あっこさんとは私自身よりも作品が先に出会っていて、今回は私込みで作品に触れていただき、お力添えいただいて。ご縁だなとしみじみ感じています。

とてもあたたかい方です。強い方だなと思っています。おだやかだけど、すごくかっこいい先輩です。役としても黒田七瀬としても、たくさん助けてもらいました。人はいつも勝手に救われるものなのだ。

 

宇梶:宇民祐希ちゃん

私のことが大好きな人枠1、もといお友達の宇民祐希ちゃん。うたみんには、わたしちゃんの同級生役・宇梶さんをお願いしました。宇民という名字をもじって生まれたのが、宇梶というキャラクターです。収録のときの事前準備もお手伝いしてくれたり、私がいろいろ考え込んでるときにお話を聞いてくれたり、作品作りの見えない部分を助けてもらいました。ありがとう〜!

うたみんは可愛い子です。どう足掻いても美人さんだし気配りさんだし、頭が良くて機転も利くし、でも周りが思ってる以上にポンコツなところもあって、なんでもこなしてるように見えちゃうけど意外とそんなこともなくて、とにかく一生懸命応えようとする。そんな子です。そんなにしっかりしてないし意外と抜けてる。可愛い。

その両方の面合わせて、私にとってのうたみんは「うたみん」であって、やっぱり可愛い子です。いつもたくさんありがとう。ここまでいろいろ書いておいて、お芝居で直接絡んだことは無いに等しいので、一緒に何かできるように頑張ります。これからもよろしくね。

 

坪山:久保山理沙ちゃん

私のことが大好きな人枠2、もといお友達の久保山理沙ちゃん。じつは理沙ちゃんはこの企画の構想段階でちょこっと相談をさせてもらいました。せっかくだし宣伝のために配信とかしたほうがいいのかな、でも私配信よくわかんないんだよなあ、というふわっとした相談にも、いつも全力で考えてくれました(相談はしたけど結局配信はやらなかった)。

そんな感じで、いまいち地に足のつかない私の相談事や雑談を、時に真面目に時に楽しく聞いてくれるお友達です。今回は出演だけでなく、うたみんと一緒に収録前のセッティングのお手伝いもしてくれました。とてもとても助けられている。実は恥ずかしがり屋のぴゅあっ子りさちゃん、ふだんめちゃくちゃ私を甘やかしてきますが、たまに仕返しとばかりに猛攻撃するととても可愛い顔をします。逃がさんぞ。お前は永遠のちゃおっ子だ。

今回りさしに演じてもらった坪山さん、本人の名字をもじって付けています。大変性格悪く聞こえるんですけどたぶん悪意なさそう。自分の思ったことを言ってるだけであって、人を傷つけるつもりはなさそう。そんな悪意のない悪意をとてもまっすぐ演じてくれました。おもしろかった。ありがとう。

 

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役名のない役①:高橋研二さん

役名のない役としてお力添えいただいた研二さん。ツイッターでも呟いたんですが、研二さんはとにかく役の幅が広くて、そのひとつひとつの説得力がすごい方。

はじめて当日運営としてお手伝いしたときからのご縁なので、お世話になり始めてからそれなりに長い期間が経とうとしています。いつもにこにこしている。作品の中の有象無象のなかでは、おそらくいちばん台詞量が多いです。演出からの無茶振りもしっかりと対応してくださって、声優の声優としての在り方を示している、憧れの先輩です。本当にたくさん台詞を担当してくださってるので、ぜひ探してみてほしい。とてもすごいから。無心で耳を傾けてるとつい笑ってしまうような、とても楽しいことを話されております。

 

役名のない役②:須藤翔さん

須藤さんと同じ作品でご一緒したのは、今回で2回目。はじめて共演させていただいたとき、バッキバキに折れまくっていた私の作家的精神にひとつ力をくれたのは、須藤さんの言葉の力強さでした。そのときにいただいた言葉には未だに支えられているし、言葉を受け止めて届けることを仕事にしたいのであれば大事にしなきゃいけないと、あののきから常日頃自分に言い聞かせています。

とにかくカッケー先輩です。私が公演に出るときに足を運んでくれたこともあって、しっかり感想なども言ってくれて、今もなお見て頂けている。ということは、少なくとも歩みを止めずに今日まで生きられたということなんだろうか。そうだといいなと思いつつ、もっと頑張らねばと思わせる存在感と影響力を感じています。しっかり積み上げねばと気を引き締めさせるその存在感は、やっぱりカッケー先輩だ!!!の一言です。

 

役名のない役③:髙木裕平さん

あわよくば出ていただけないかな…と思っていたところ、快諾してくださった髙木さん。いろんなタイミングで同じ場にいることが多くて、昨年は公演にも足を運んでくれました。ありがたいことです。

私がはじめてお芝居のスタッフ業務をガッツリ入らせていただいた際、髙木さんもいらっしゃったんですが、右も左も分からないまま作業をしている私に話しかけてくださったことがありまして。不安や緊張との戦いのさなかで心救われたことをいまだに覚えています。見知らぬ新人にも気を配ってくださる先輩です。

髙木さんのお芝居を見るたびに『自分の魅力やお届けできる要素を存分に使った芝居』を目の当たりにして、自分自身を顧みる機会をいただいています。まだ掛け合いや同じ作品に携わったことはないので、いつかご一緒できるように頑張らねばと心を奮い立たせております。

今回はいろんなセリフを録らせて頂きました。個人的にとてもお気に入りのセリフなので、ぜひ耳を澄ませて聞いてみてくださいね。

ちなみに、約4年前にはじめて髙木さんにお芝居を見て頂いたときに言われた感想は「瞬きめちゃくちゃ早いね」でした。私の特技は高速瞬きです。

 

役名のない役④:諏訪康之さん

最近よくお話するすわすわさんにも、今回ご出演をお願いしました。すわすわさんの声と言葉の出し方が好きで、あまり周りにいない雰囲気を持つ役者さん。ふだんは舞台がメインで、今回が初の声の収録現場だったのだとか。ぜひ!とお願いしてお力添えいただいたのですが、冒頭をはじめとても素敵なアクセント(発音的な意味でなく)を添えてくれました!さすがのすわすわさん。それが欲しかったのです。

実は収録前に本編の台本を読んでくださったらしく、収録後にいろんな感想や質問をいただきました。ちゃんと読んでる人の質問と意見で「オワアワ……アワ……」と、嬉しいやら恥ずかしいやらでわたわたしました。面白い作品を書いて、さらに演じる方に言われると、なんだかちょっと違う緊張感がありますね。

私をいち役者として、作家として、おえかきやさんとして(?)ひとつひとつに向き合ってくれる、懐の深い先輩です。がんばらねばと思います。これからもお世話になります。

 

役名のにない役⑤:岡田望見ちゃん

私のことが大好きな人枠その3、もといお友達ののんちゃん。のんちゃんとはお芝居の場ではないところで出会っているので、今回同じ作品で名を連ねることができて嬉しいです!めちゃくちゃ忙しいなかでお力添えしてくれてありがとう〜!前にたくさんお話する機会があったんですが、お互いがお互いに対して思っていることがかなり似ていて、面白いご縁だな〜と思います。だけど私とのんちゃんが似た感じの位置付けで思われているのはとても納得がいっていません。のんちゃんの可愛さも愛嬌も責任感も愛され力も、私なんかじゃ到底同列には思えない!でもまあ、周りから似ているように見えるってことは、どうしたって似てる部分が多いってことだろうから、末永く仲良くできたらいいなと思います。

 

役名のない役⑥夏樹リオさん

リオさんにも役名のないキャラクターとしてお力添えいただきました。主宰されてる夏中夜話では脚本やお手伝いなど、ふだんからたくさんお世話になっております。

須藤さん・りさちゃん・うたみんとともにご出演いただいた『うつろう幻月』という作品ではじめてご一緒して以来、よき先輩としていつもにこやかに接してくれるリオさん。私の他愛無いおしゃべりにも付き合ってくださり、勝手に生き方の指標を学ばせていただいています。あととてもカレーがおいしいです。リオさんのてづくりカレーを食べたとき、あまりの美味しさと温かさに泣いてしまった話は永遠にします。

役者としても人間としても間違いなく先輩なんですが、いつも可愛くて素敵な近所のお姉さんのように、親しみを持って接してくださって感謝でいっぱいです。お忙しいなか、本当にありがとうございました!!!

 

役名のない役⑦:くじらさん

「あの、今度私30歳になるんですけど、ボイドラマを…自分で書いた作品でボイスドラマをやろうと思っていて。それで、その、もしよかったらなんですが、くじらさんにもご出演頂けないかなと思いまして…いかがでしょうか」「いいよ!いつ?」「エッいいんですか!!本当に!!」

そんなやりとりがあって即ご快諾いただいたのがくじらさんです。お力を借りたくてお声がけしたはずが、秒速でOKのお返事を頂けて逆にびっくりしました。お願いするための言葉もいろいろ考えていたけれど、お伝えする前にすぐに良い返事をくださいました。恐れ多いことです。ありがとうございます。

お会いするときによくお芝居や現場でのことについてお話くださるのですが、それを通しで感じるのは、とても温かい方だなあということです。お芝居が素晴らしいのも面白いのも大前提として、若手に対しての言葉がすごく真っ直ぐ。いち観客として舞台を拝見したときは必ず楽しい気持ちにしてくださるし、届けるものをかなりの質量で届けてくださるし、お話を聞くたびにいつも身が引き締まる思いです。頂いた言葉を大切にして生きていきます。

いち個人の小さな企画でありながら、お力添えをいただきまして本当にありがとうございました。これからも精進して参ります。

 

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演出:児玉進吾さん

お世話になっている、と言う言葉であらわせないほどお世話になっている児玉さん。今回の企画における演出に加え、製作関連の全般をお願いしました。シーンごとのBGMやSE、全体の見え方など、ひとつの作品として仕上げるうえでの演出を細かく付けてくれて。もともと作品にあった世界に奥行きが増したのは児玉さんのおかげです。

 こうして『さよならはいらない』という作品が再び発信されたのは、児玉さん自身が作品を好いてくれて、お芝居をしようとする後輩に目を向けて今日までビシバシ引き摺り回しつつ背中を叩いてくれたから。もはや人格を変えたレベル。

今回も私の思いつきが発動してのできごとでしたが、投げ出すでもなく止めるでもなく、やるならちゃんとやれの精神でともにバチバチしてくれました。いつも本当にありがとう。

 

音響:スタジオShogoさん

今回のサプライズその1・しょうごさん。収録日直前になって、しょうごさんが来てくださることを知って、「エ゛ッ!!!!!」と驚かされました。

自分が観に行った公演のいくつかで音響を担当されてる方が、自分の企画でも担当してくださる。ってかなり贅沢なことだと思うんですが、実際のところどうなんでしょうか。私は贅沢だと思っています。おかげさまで小規模な個人企画とは思えないほど、キャストの皆様の声をクリアにお届けできました…!とても贅沢な環境を作り上げていただき、ほわとうにありがとうございます。

それよりもなによりも、自分が演者側でしょうごさんとご一緒すること自体がとんでもなく久しぶりだったので、このタイミングで実現したことが堪らなく嬉しかったです。もはやご褒美。お忙しいなか、本当にありがとうございました!

 

演奏:佐々木聖也さん

今回のサプライズその2・聖也さん。

この動画で使われている美しいピアノのBGMは、佐々木聖也さんが演奏してくださっています。CDなどに収録されているものではなく、今回のために演奏していただいたものを使っているのです。つまり!この動画で使われているBGMは、CD音源化されているクラシック音楽ではなく!今回のための完全オリジナル音源!なんて贅沢…とんでもねえ…!

聖也さんと言えば、私がお手伝いさせて頂いた『ひと夏のMatsu-Ragi』で演奏をされています。私はインスト曲を聴くのが好きなので、聖也さんの演奏を聴いて感想をお伝えさせて頂いたり、雑談をしたり、聖也さん主催のコンサートに足を運んだりもさせていただきました。ラジオに出演するときのBGMとして聖也さんのオリジナル曲を使わせていただいたりもしています。つまりとてもお世話になっているのです。お力添えいただけることを動画完成の直前まで知らなかったので、本当の本当にびっくりでした!!ありがとうございました!!

 

おまけ)私+脚本:黒田七瀬

よかったねえ。

 

ここを反省会会場とする!作品についての振り返り

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このエントリーの目的は、今回ご出演・ご教理弱くいただいた皆様への想いや、作品について書き留めておきたいというのが第一なので、ここからは作品に対してのおまけ的な部分です。

はじめにお伝えしたいんですが、これは作品でありフィクションであり、全部が全部実体験というわけではありません。私は今日も元気だし、少し凹むことはあれども、たくさん話すし書くし喋るし、自分以外の自分に日々を任せているわけでもありません。私は私として考えているし、私として生きています。そういう作品です、というのを前提に置いたうえで( ・ᴗ・ )

『さよならはいらない』は、私が4年半前に友人に依頼されたのがきっかけではじめて書いた、脚本としては処女作にあたる作品です。私の成り立ちの話と絡んできてしまいますが、当時はじめてこの作品を人前で演じたときに観ていたお客様のひとりが児玉さんでした。はじめて書いたらしい脚本と、それを演じる作者こと私の姿を見て、以降小劇場での公演のお手伝いなどで声をかけていただけるようになりました。『さよなら~』については「もっと内容を膨らませて、いつかちゃんと形にしたいね」と言ってくれたこともあります。

そんなわけで、この作品があったから今の私が存在すると言っても良いと思うのです。

もしこの作品がなければ、たぶん私はお芝居の本当の楽しさを知ることはなかったし、そもそも今回お力を貸してくださった皆様に出会うこともなかったかもしれません。一緒にご飯を食べたあの子、わいわい楽しい時間を共有したあの人、こんなものかと自分を叱責してくれたあの作品。きっかけを挙げればきりがないくらいに、私のターニングポイントを作ってくれた作品です。それを人生の節目に形にできたことがとてもうれしいです。

 

そしてボイスドラマと言いつつも微妙に画面が動くんだけど、このゆるゆる動くイラストも自分で描かせていただきました。ふだんは似顔絵のアイツばっかり描いていて、それ以外のものはあまり得意でなく。今回使ったようなイラストはほぼ皆無と言っていいほど描いたことがなく、試作品を含めるとたぶん100枚近く描きました。それでも何が武器になるのか、使える要素になるのか分からないなあと思いました。私のiPadは実質ペンタブです。もうしばらく描きたくないョ…。

 

さいごに

作者としてキャスティングを考えたり作品のためにイラストを描いたりと、そもそも自分から企画を持ち出したことを含め、はじめてづくしの約3ヶ月間の製作期間でした。

いろんな方のお力添えのおかげで、こうして無事に作品の公開・振り返りまで辿り着けました。キャストの皆様・スタッフの皆様、そしてご覧になった皆様。このエントリーに名前の記載がない方にもたくさんお力をお借りしております。いろんな方の懐の深さやあたたかさに触れ、当初考えていた以上に盛大にお祝いしていただきました。感謝感謝の想いでいっぱいです。本当に本当にありがとうございました。

動画については今しばし公開期間がございますので、ご覧いただけますとうれしいです。

誰しもが迎える節目を武器に今回は贅沢に贅沢を重ねたので、正直もう自分発信の企画はいいかなあと思っちゃっています。やるとしたらそれこそ不惑の歳を迎える10年後じゃないでしょうか。まずお芝居を続けているかどうかも分からないけど、もし続けてたらワンチャンあるかしら…続けていられるように、まずは今この瞬間を大切に過ごしていこうと思いますので、これからも黒田七瀬をどうぞよろしくお願いいたします。

 

追記:動画のお知らせで使った私の写真を撮ってくれたのは、スチール撮影に入ってくれたfujinoちゃん。昨年に引き続き、今年のお誕生日写真も撮ってくれた子です。忙しいなか参加してくれました。素敵な写真をたくさんありがとう。あたたかみを感じました。これからも私のことを大好きでいてください⸜(๑⃙⃘'ᵕ'๑⃙⃘)⸝⋆︎*

2023/1/19〜22 トライディア『神血の救世主』終演しました〜!

黒田七瀬です!

アンダーキャストとして出演させて頂いた、トライディアさんのシネマティックリーディング公演第7弾『神血の救世主 0.00000001%を引き当て最強へ』、無事に全日程が終了いたしました!ご来場頂きました皆様、ありがとうございました。お手伝いとしては4回目、アンダーキャストとしては2回目のトライディア公演。今回はいろいろ思うことがあって、そのぶん書きたいこともたくさん増えてしまって、いつもより長くなっちゃいました( ˘ω˘ )ワワワ…


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前回公演『異世界行ったら、すでに妹が魔王として君臨していた話。』からわずか3ヶ月少々。再びアンダーキャストとしてお目にかかれてとても嬉しいです。ちなみに本公演では、当日の運営お手伝いもさせて頂いておりました。

2022/10/20〜23 トライディア『異世界行ったら、すでに妹が魔王として君臨していた話。』終演しました◎ - ysg

アンダー公演のトークでもおっしゃってましたが、アンダーキャストは基本的に本公演キャストの皆さんと同じ場で稽古をしています。なんというかもう、圧巻。

個人的には井上剛さんのお芝居が好きです。キャラクターごとのお芝居もさることながら、とにかくアドリブの幅や対応力が本当にすごい…!お芝居の反射神経みたいなものを感じます。すっかり私はデカルチャー状態。頑張って前に進んでいきたい。お手伝い中も話しかけてくださって、とてもありがたかったです。

冨沢竜也さんはもう、とにかく、役の振り幅が広いうえに説得力や面白さが極上というか、個人的な好みですがとても好きです。センスだけじゃなく技量が半端ないので、稽古でお見かけするたびに身が引き締まる思いでした。かっこいい武士から唐突な三枚目、果ては猫まで。何より楽しそうにされていて、勇気づけられていました。人は勝手に救われるものです。良いお兄さん。私もハロー!プロジェクトが好きなので、推しの話など気さくにお声がけくださってとてもありがたい。推しへのご縁がありますように!

畠中祐さんとははじめてご一緒したのですが、とにかく芝居の説得力がすごい。これが透晴なんだと思ってしまう。たまに入るアドリブやリアクションも面白くて、ただただ聞き入ってしまいました。勉強になるとかそういう次元ではなく、ただ憧れてしまいます。素敵な役者さんだなと感じました。

ここでお名前を挙げていない方もそれぞれ魅力的な部分をお持ちで、稽古のたびに耳を澄ませて聞いておりました。一緒にかけあいをしたりと、学ばせていただくことばかり。

 

サテサテ

今回のアンダーキャストは、同じく前回から続投の丸山弘貴くんと星乃真衣ちゃん、前々回アンダーキャストを務めていた德田凌くん、初めましての阿部大樹さん、岩田陸くん、文山勝友さん。そして本公演より我らがパパの一条和矢さんと運営の吉田聖子さん、最後に私・黒田七瀬を加えた全9名。前回とは逆に男性が多い作品。

基本的にアンダーのメンバーは稽古への参加回数が多めなので、そのぶん話す機会もたくさんあって、和気藹々とした雰囲気だったように思います。私の取りとめない雑談にも耳を傾けてくれる方ばかり。黒田七瀬はみなさまのやさしさに生かされております。ありがてえ。

イワタさんとは某アーティスト様のような雰囲気のなか、衣装を着込んでアー写もどきを撮ってみたりして遊んでいました。撮影は透晴役のまるさん。

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見よ、この渾身のドヤ顔!!(ドヤァ)

驚くなかれ、お昼バージョンもあります。寒色感を足してみたらサイバー感が増した気がします。あなたはどっちがお好き?

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私はもちろんどちらもお気に入りです。楽しそう。

 

今回の黒田は、紀ノ川朔良ちゃんに加えて様々な役を担当させていただいておりました!本公演で紀ノ川ちゃんを演じた姫ちゃん、裕希ちゃん、あきちゃんの3人とはすでに出会っていたので、なんとなく気が楽だったなって思います。まいちゃん含め、会うたびにキャッキャしてくれるので超嬉しかったです!ありがとうねえ。それぞれ持っているものや紀ノ川ちゃんの作り方も異なっていたように思うので、各々で違うけど全部素敵な紀ノ川が生まれたんじゃないかなあ。そうだったらいいなあ。と思います。

そうそう!本公演で紀ノ川ちゃんを担当していた姫ちゃんこと姫野つばさちゃんが、アフタートークで「今回17役やってたんです〜」ってお話してたらしいと感想ツイートで知ったんだけどね、ってことは同じ役をしていた私も同じなのでは…?と思って一応数えてみたんですけど、本当に17役やってました!びっくり!もちろん一言だけの役もあれば叫ぶだけの役もあるので、総数で言えばそんなに多くないとは思うんですけど、正直びっくりでした。たぶん他のキャストさんたちもそれなりにたくさんの役をされてるはず。目の前でいろんな役を見聞きできるのがトライディアの楽しみ方のひとつじゃないかな?と。それぞれの違いが届いていたら良いなと思います。

 

最後にざっくりとアンダーキャストの皆さんへの私の印象を並べると

  • みんなの元気であり熱源&私にとっての癒し成分だったまるさん。
  • 気づいたら背後からそっと寄り添ってくれるみんなのアサシン(?)まいちゃん。
  • 戸惑いつつも砕けてお話してくれるようになったとくさん。
  • 物腰やわらかで超なんでもやさん(だって声優だから!)なイワタくん。
  • エッジの効いた特徴的な声で、作品にスパイスを与えてくれた(ご本人はとても腰が低い 本当に腰が低い)文山さん。ちなみに私の推しは敷島さんでした。
  • 存在感のある低音ボイス&闇成分高めな役柄で作品の基盤を支えてくれた阿部さん。
  • 開演前に背中をぽんぽんしてくれた我らが一条和矢パパと、ほんわか若手を見守ってくれた聖子さん。

 

ありとあらゆる方に支えられて、無事に公演を終えることができました。感謝は言いすぎると感謝が薄れるなんて言う方もいますが、最終的にはそれしかないよなあと思うので。今回も呼んでくださったぽんたさん、音響&照明&SEで世界を彩ってくれた皆様、当日運営としてお手伝いしてくれた女の子たち。改めて本当に本当にありがとうございました!

 

黒田七瀬

 

【追記】

ツイッターでもつぶやいたんだけど、今回もおしのしを頂きました!うれしい!

頂いたおしのしは大切に受け取らせて頂きます。いつも愛を届けてくれてありがとう〜〜!!あなたの愛はきっと他の誰もを幸せにすると思います。だって私が幸せをもらったんだもの( ˘ω˘ )💫!

◎出演のおしらせ|トライディア『神血の救世主 0.00000001%を引き当て最強へ』

黒田七瀬です。

2023年が明けてからはじめての更新。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。皆様にとって良い年になりますように。

 

さっそくのお知らせですが、10月にもお世話になったトライディアさんのシアターリーディング公演第7弾『神血の救世主 0.00000001%を引き当て最強へ』のアンダー公演へ出演させていただきます!


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すでにツイッターなどではお知らせをしておりますが、せっかくなのでこちらでも⸜(๑⃙⃘'ᵕ'๑⃙⃘)⸝⋆︎*

本当に思いがけず、2回目のアンダー公演出演のお話をいただけてとても嬉しいです。とにかく熱量のある作品なので、他の出演者の皆様の熱を感じる場面が多くて、今年も駆け抜けるぜー!な気持ちにさせられます。フルカラー作品であるが故に前回とはまた違う迫力に晒されながらの稽古です。ひとりで四苦八苦しているけど楽しいです。

アンダー公演の出演者は、前回の『異世界行ったら、すでに妹が魔王として君臨していた話。』でも一緒だったまるさんとまいちゃんに加え、前々回公演の『チェイサーゲーム』にご出演されてた徳田さん、はじめましての阿部さん岩田さん文山さん、そして我らが一条さんと聖子さん!今回もみなさんに助けて頂きながら稽古しております。ありがたいし心強い…!今回は男性陣が大活躍&かっけー!の連続です。力強さがパネェ…!なので、本公演はもちろん、アンダー公演もどうぞよろしくお願いいたします。

トライディア シネマティックリーディング公演第7段『神血の救世主 0.00000001%を引き当て最強へ』

 

【公演日時】
1月19日(木)17時半 🥛
1月20日(金)14時|17時半
1月21日(土)14時|17時半
1月22日(日)13時半|17時
※黒田の出演は🥛の回です。
※開場は30分前、公演時間は約120分を予定しています。

【チケット料金】
アンダー公演:3000円🥛
本公演A席:5000円(自由席)
本公演S席:6000円(前方指定席)
本公演SS席:8000円(特典付き・前方指定席)

【場所】
北とぴあ王子ドームホール6F
(東京都北区王子1-11-1

【ご予約フォーム(黒田扱い)】
https://ticket.corich.jp/apply/218060/012/

いよいよ公演まで2週間を切りました。震えています。観て頂く方に楽しんでいただくのはもちろんですが、私自身も楽しんでいきたいなと思います!よろしくお願いします!

いろんな気づきを頂く機会が多いぶん、考えることもどんどん増えてはいきますが、楽しんで乗り越えていこうと思います(  ˋωˊ  )

なにとぞ よろしくお願いいたします🙌

2022/10/20〜23 トライディア『異世界行ったら、すでに妹が魔王として君臨していた話。』終演しました◎ - ysg

2022/12/14〜18 -ヨドミ- 第二回公演『骨、噛み』について

黒田七瀬です。

12月14〜18日の-ヨドミ-第二回公演『骨、噛み』にて、当日運営として携わっておりました。ご来場頂きました皆様、ありがとうございました。例によって今回も検温や消毒など、多くのご協力をいただきました。まだしばらくはこの流れがスタンダードになるんだろうなと思いながら、いつもご案内しております。いちスタッフとして、ご理解ご協力いただきましてありがとうございました。


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ツイッターやインスタグラムで誰もが綴っていたとおり、約二年の時を経ての第二回公演。心待ちにしていた公演だったので、前回に引き続きスタッフとして携わることができて嬉しく思います。本当にありがたいです。

さて

今回もゲネプロを観ることができたので、自分のための書き殴りブログです。最初から最後まで個人の感想です。

  • ハマツさんがめちゃくちゃカッコ良い。私の中でいちばん好きなハマツさんのシーンは、集団as if~解散公演の『千一夜の物語』での「ハマツタカシです…」っていう、女王様との謁見の場のシーンで、今でも覚えているしフフッてなっちゃうんですけど(2018年の12月の公演なので、なんと4年前でした)、たぶんふつうの、ただの人間のハマツさんのお芝居が好きなのかなあと。ふつうに名乗ってるだけで面白い。わざわざなにかをせずとも、何かするのかも!と思ってしまうし、何かをしなかったとしても面白い。持っているものが面白い。いいなあ。もちろん無茶振りやアドリブに応える面白いハマツさんも好きなんだけど、ご自身がそういうシーンに身を置くのではなく、他の人が楽しいシーンで盛り上げて、自分は生活を営んでいる。というのを私はお芝居上であまり観たことがないのです。だからこそ、まっとうに生きるために嘘をつかずに頑張る望の姿が、生きるために生きているごくふつうの人間の姿が、とてもかっこよく思えました。可哀想だとは思わなかった。報われないなあとも思わなかった。ふつうのひとつの生き方だった。好きなものを好きだと言い続けられるほど子供ではなかった。幸せであってほしかった。でもそんなのさ、無理じゃん。迷うじゃん。困るじゃん。気持ち悪くなるじゃん。無理じゃん。無理だよ。いっそひとつの救いになったんだろうか。そう考えると少しだけ安心します。
  • メグもとい加々見千懐さんのお芝居というか、声の出し方が好きです。上手く言えないけど、なっちさんの声であるのは認識しているのに、役そのものでそこに在るという事実がすごいなあと、思います。目を瞑っても分かる声。存在している。目に宿る意思が強いからこそ、目が見えないメグという役の色濃さがなんかもうすごかった。その目力で見つめているのは虚空で、視線が合わないという状態がより際立っているように感じました。目に宿るというよりも目に孕むのほうが言葉的にはフィットしています。「たぶん人よりも死にたいって思う回数が多くて」という台詞が好きです。生きることや死ぬことに対する軽さが良い。どっちでもいいと思う瞬間もあるのかなあ。
  • U子さんと奈々瀬さんが演じた、現在と過去の真希さん。対比が面白いなって思います。半分は私の血だと自分のエゴを貫き通して子供を生んだ過去、その子に本当のことを言えないまま日々を過ごす現在。世間的な、一般論として望まれないことのほうが多いであろう子供に望って名付けるのはこういう方なんだと思いました。家族からしたらたまったもんじゃないよ。どんな手を使っても生ませないようにするよ。一生恨まれても絶対にそうするよ。これは息子への祈りではなくエゴでしかない。名付けという行為自体が祈りというより呪いという意味合いがあると思っているけど。私なら生まないで欲しかったって思ってしまう。こんな奇跡はいらなかった。それがお母さんの愛情というオブラートに包んで仕舞えば許される可能性があるかもしれない、というだけ。最期に息子を感じることはできたけれど。純粋な恐怖。とてもこわい。母親というのは総じて怖いものですが。母性が宿ったのであれば守るべき対象なわけで。変な気持ちです。こわかった。母親って生き物は、もはや別のものなのだと。
  • 幸せになりたくない、っていう言葉の矛盾が刺さる。幸せって結局のところなんだろう。友人がいて、生きていて、足があって手があって、それが自由に動いて、今日の天気や目の前の色を認識できて、それを自分の言葉にできて、それを話せる他人がいて。幸せってなんだろうな。あなたは幸せじゃないんですか?それは傲慢ではないですか。幸せを拒むというのも、ある意味幸せなのではないかなと思います。幸せってなんだろうね。延々と考えてしまいます。

 

いちファンとして(と括ってしまうのも恐れ多いんだけど)、作品を観ることができてとても嬉しかった。待ち望んだ第二回公演をリアルタイムで観られて嬉しかったです。よかった。その一言に尽きます。どうやって生きていきたいのか、生きていくべきなのかを自問自答してしまう日々の中、誰かの生に触れられるというのは、すこしだけ心強いことなんだと思いました。

とりとめがなさすぎるので、今日はこのあたりでまとめておこうと思います。たぶんまた内容増えたり減ったりするんだろうなあ、と予想しています。感じることや考えることはどうしても移ろっていくものなんだろうなあと、やっぱり思ってしまうので。

 

あらためて

今回の公演に携わった全ての皆様、本当にお疲れ様でした。そしてご来場頂きました皆様へ、まことにありがとうございました。〆